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2025.05.16
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
セラミックは、天然歯と見分けがつかないほどの透明感や色を再現できる素材です。基本的には保険が適用される素材に比べると、費用が高額になる傾向があります。
では、セラミックの歯の値段はどれくらいなのでしょうか。また、どうして高額でもセラミックの歯が選ばれるのでしょうか。
今回は、セラミックの歯の値段や高額な理由、高額でも選ばれる理由について詳しく解説します。
セラミック治療に使用される素材には、主に以下の4つの種類があります。
それぞれの素材や値段について詳しく解説します。
オールセラミックは、すべてセラミックで作られており、非常に審美性が高い素材です。天然の歯に近い白さや透明感、自然な光沢を再現できるため、自分の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がり、周囲の歯ともよく調和します。
時間が経っても色や形の変化が少なく、美しさを長期間維持できる点も魅力です。特に、笑ったときに見える前歯など、目立つ箇所の治療に使用される傾向があります。
ただし、強い衝撃が加わると欠けたり割れたりするリスクがあります。奥歯など噛む力が集中しやすい部位や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方の場合、使用を避けたほうが良いこともあります。
オールセラミックの値段は、詰め物の場合で約6万〜8万円、被せ物では約8万〜20万円ほどが目安となります。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど、セラミック素材のなかでも特に強度が高い素材です。そのため、奥歯への使用や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方でも安心して選択できます。
見た目の美しさではオールセラミックにやや劣る部分がありますが、変色や変形が起こりにくく、汚れも付着しにくいという特徴があります。また、その耐久性から、前歯・奥歯を問わず幅広い部位に使用可能です。
ただし、ジルコニアは天然歯よりも硬いため、噛み合う歯に負担がかかることがあります。噛み合う歯の摩耗や損傷のリスクがあるため、部位によっては使用しても問題ないか相談する必要があります。
ジルコニアの値段は、詰め物の場合で約4万〜8万円、被せ物では約10万〜20万円が相場です。
ハイブリッドセラミックは、保険治療で使用されるレジン(樹脂)とセラミックを混ぜ合わせたもので、ほかの素材に比べるとコストを抑えられるのが特徴です。
一定の条件を満たせば、保険が適用されるケースもあります。そのため、費用を重視したい方には選択肢の一つとなるでしょう。
ただし、レジンが含まれているため、着色しやすい点はデメリットといえます。また、ほかのセラミック素材と比べて強度が劣るため、使用年数とともに破損のリスクが高まる点には注意が必要です。
ハイブリッドセラミックの値段は、詰め物で約3万〜4万円、被せ物で約4万〜8万円程度が一般的です。
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物であり、高い耐久性を持つのが特徴です。
一方で、内側に金属を使用しているため、見た目の自然さではオールセラミックなどに比べると少し劣ります。透明感がやや少なく、特に光が当たると金属の影響により自然さに欠けることもあるでしょう。
また、長期間使用することで金属イオンが溶け出し、歯茎が黒く変色したり、金属アレルギーの症状が現れたりする可能性もあります。メタルボンドの値段は、おおよそ8万〜15万円程度が相場です。
セラミックの歯が高額な理由は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
セラミックは、見た目や機能面で天然歯に非常に近い素材です。白さ・透明感・光沢といった審美的な特徴に優れており、変色もしにくいため、長期的に美しさを保つことができます。こうした高品質な素材を使うため、どうしてもコストが高くなるのです。
セラミックの歯は、一人ひとりの歯の形に合わせて作製されます。歯科技工士が精密に仕上げるため、工程には高度な技術と多くの時間が必要です。この一点ものを作る作業が、価格にも反映されます。
セラミック治療は、審美目的の治療に該当するため、保険適用の対象になりません。自由診療になるため、全額自己負担となり、費用が高額となります。
高額でもセラミックの歯が選ばれる主な理由は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
セラミックは白く透明感がある素材で、天然歯に近い自然な仕上がりを再現できます。特に前歯などの目立つ部分でも、周囲の歯と違和感なくなじむため、審美性を重視する方に好まれています。
また、金属を使った被せ物の場合、金属成分が溶け出して歯茎が黒ずむことがありますが、金属を使用しないセラミックの歯を選択すればその心配がありません。
セラミックの歯の表面は非常に滑らかで、汚れや細菌が付着しにくいです。口内を清潔に保ちやすいため、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できます。
また、銀歯などの金属製の詰め物・被せ物は、長年使用するうちに変形することがあります。これによって、天然歯との間に隙間ができ、その隙間に細菌が入り込むと、虫歯や歯周病の原因となります。
一方で、セラミックの歯は精密に作製され、天然の歯にしっかりとフィットするため、隙間ができにくく、汚れもたまりにくいです。二次虫歯のリスクが低いため、適切にケアをすれば、10年以上美しさを維持できることも珍しくありません。
オールセラミックやジルコニアのような金属を含まない素材を使用した詰め物・被せ物であれば、金属アレルギーの心配がありません。体に優しい治療を求める方にとっては、大きな安心材料となります。
セラミックの歯は耐久性が高く、適切に使用すれば10年以上使い続けることも可能です。以下のような習慣を意識することで、より長く快適に使うことができます。
それぞれ詳しく解説します。
セラミック自体は人工物のため虫歯になりませんが、歯磨きを怠ると土台となる天然歯が虫歯になることがあります。土台となる歯が虫歯になった場合は、セラミック歯を外して治療しなければなりません。
土台となる天然歯が虫歯になるのを防ぎ、セラミックの歯を長く使い続けるためには、毎日丁寧に歯磨きをすることが大切です。セラミック歯の周辺や歯と歯茎の境目に磨き残しができないよう、やさしく丁寧にブラッシングを行いましょう。
セラミックの歯の寿命を延ばすためには、定期的に歯科検診を受けることも大切です。数か月に一度の頻度で歯科医院で検診を受けることで、セラミック歯の状態や装着部の異常を早期に発見できます。
また、噛み合わせがずれていたり、噛む力が偏っていたりすると、セラミックの歯にヒビが入ったり割れることがあります。必要に応じて噛み合わせの調整を行うことでトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
痛みやトラブルがなくても、歯科医院で定期検診を受ける習慣を付けましょう。
歯ぎしり・食いしばりの癖はセラミック歯の破損の原因となります。
無意識のうちに歯ぎしりをしてしまう方は、就寝中にナイトガードという専用のマウスピースを使用するとよいでしょう。ナイトガードを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによってセラミックの歯に加わる力を分散でき、破損を防ぐことができます。
セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や値段が異なります。よく理解したうえで自分に合ったセラミックを選ぶことが大切です。
セラミックの歯は保険適用の対象にならないため費用は高額ですが、天然歯のように美しく、口内のトラブルが起こりにくいなどさまざまなメリットがあります。そのため、高額であっても多くの方に選ばれているのです。
セラミックの歯は自由診療のため、歯科医院によっても値段は異なります。詳しくは、治療を受ける歯科医院で確認してください。
セラミック治療を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。