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2025.03.21
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯科業界で働く中で、より専門的な知識と技術を身につけ、キャリアアップを目指したいと考える方は多いのではないでしょうか。特に、現在歯科助手として働いている場合、歯科衛生士としてさらなるスキルを習得し、仕事の幅を広げたいと考えている人もいるでしょう。
この記事では、歯科衛生士と歯科助手の違い、歯科衛生士になるメリットや目指す方法について解説します。
患者様から見ると、歯科助手も歯科衛生士も歯科医師の指示を受けて業務を行うため、大きな違いはないと感じるかもしれません。
しかし、いくつか違いがあります。ここでは、歯科助手と歯科衛生士の仕事内容の違いを解説します。
歯科助手と歯科衛生士の大きな違いは、国家資格の有無です。
歯科助手は、基本的には資格が必要ありません。学校に通う必要がなく、知識がなくても始められます。民間の資格はあるものの、資格がなければ働けないというわけではないのです。
一方、歯科衛生士は医療行為を行うため、国家資格が必要です。専門学校などで歯科衛生士業務のための教育課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。
業務内容も、歯科助手と歯科衛生士は大きく違います。
歯科助手の主な仕事は、医療行為を行う歯科医師や歯科衛生士がスムーズに診療を行えるようサポートすることです。
歯科治療を行う歯科医師のアシスタントを始め、器具の片付けや滅菌、患者様が帰られた後の診察台の掃除などを行います。また、患者様の応対や予約管理、消耗品などの在庫管理も行うのが一般的です。
歯科医院によっては、歯科助手がレセプト業務を行う場合もあるでしょう。
歯科衛生士は歯科助手と違って国家資格を有するため、患者様の口腔内を触ることが可能です。歯科衛生士の業務は大きく分けて3つあります。
1つ目が、歯科予防処置です。クリーニングによる歯垢や歯石、バイオフィルムなどの除去や、フッ素塗布により虫歯や歯周病を予防する処置を指します。患者様のお口の健康を維持する重要な業務といえます。
2つ目は、歯科保健指導です。患者様の生活習慣や食生活を指導することで、お口の健康を守ります。代表的なものは、歯磨き指導です。患者様に合わせた歯磨きの方法をアドバイスすることで、セルフケアの質を高め、虫歯・歯周病の予防を図ります。
また、お口の健康は、全身の健康にも影響を与えることがあります。そのため、栄養指導や食生活の改善、禁煙の指導などを行う場合もあるでしょう。
3つ目が、歯科診療の補助です。歯科助手も診療の補助は行えますが、お口の中に触れないので業務が限られます。例えば、虫歯治療後の仮の蓋をしたり、歯型を取ったりすることなどは歯科衛生士しか行えません。
また、外科治療などの難易度が高い治療の補助は、歯科助手では行えないことがあります。専門的な知識のある歯科衛生士が担うほうが、患者様が安心して治療を受けられることもあるでしょう。
職業情報提供サイトが計算した結果によると、令和5年度の平均年収は歯科助手で約317万円、歯科衛生士で約404.3万円となっています。同じ労働環境・勤務体系で働いていても、国家資格の有無で約90万円の差があるのです。
歯科衛生士は、歯科助手よりも安定した職業だといえるでしょう。
参照元:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「歯科助手」
参照元:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「歯科衛生士」
求人倍率が1.0倍以上あれば、求職者よりも求人倍率が高いといわれています。歯科助手の求人倍率は3.00倍、国家資格を有する歯科衛生士に至っては23.3倍です。
現在、歯科医院はコンビニよりも数が多いといわれていますが、その分、どこの歯科医院も歯科衛生士が足りない状態といえます。歯科衛生士にしか任せられない仕事も多く、重宝される職業なのです。
参照元:厚生労働省「職業別<中分類>常用計 有効求人・求職・求人倍率 (令和4年6月)」
参照元:一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会「歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告」
歯科助手の主な就業場所は、一般的な歯科医院・診療所です。歯科衛生士は、診療所のほか大学病院や保健所、介護施設などでも働けます。
歯科助手から歯科衛生士になることで、できる仕事の幅が広がり、以下のようなメリットがあります。
先述したように、歯科衛生士の求人倍率は高いため、全国どこでも働くことが可能です。歯科衛生士は、看護師などの他の医療従事者とは違い、基本的に夜勤の必要がありません。多くの歯科医院で休診日が設けられており、残業もほとんどないことが多いです。
心身を安定させながら働きやすく、公私ともに充実して働きやすいのがメリットです。
国家資格が必要な歯科衛生士は、歯科助手よりも毎月の給料が高く、資格手当がもらえる場合もあります。同じ勤務体系で働いていても待遇が良い場合が多く、長期的に安定した給与が得られるでしょう。
歯科衛生士は、引っ越しや結婚、出産により一時的に退職しても、再就職しやすいのがメリットです。上述したとおり、歯科衛生士は求人倍率も高く、再就職先を見つけやすいといえます。全国に歯科医院が多いため、どこに引っ越したとしても働きたい職場がみつけられるでしょう。
勤務体系も幅広く、正社員だけでなく時短社員や契約社員、パートなど自分の働き方に合わせて復帰できるでしょう。
歯科医院で長く働いていると、歯科助手から歯科衛生士へ転向する方は多いです。歯科助手はできる仕事の幅が限られており、口腔内を触ることができないからです。
歯科衛生士になれば、診療を通して患者様のお口の健康を守れるようになります。患者様から「クリーニングが気持ちよかった」「ありがとう」と感謝されることで、やりがいを感じられるのも歯科衛生士の特徴の1つです。
歯科助手は資格が必要ないので、歯科助手としてキャリアアップはできません。
一方、歯科衛生士の業務は幅広く、専門分野について高度な知識・実績を保有することが認められれば認定証が交付されます。認定を得た歯科衛生士は認定歯科衛生士と呼ばれ、より専門的な知識・技術を習得することでキャリアアップを図れるでしょう。
歯科助手から歯科衛生士を目指すには、国家資格を取得する必要があります。
ただし、歯科医院や大学病院などでの実習が必須であるため、通信教育や独学などでは歯科衛生士にはなれません。厚生労働省が認める専門学校や短期大学、大学に3年以上通い、歯科衛生士に必要な知識・技術を習得し、国家試験に合格することが必要です。
歯科助手から歯科衛生士を目指す場合、学校に通うのが難しいと感じる方もいるでしょう。多くの学校で夜間部が併設されているので、働きながら歯科衛生士を目指すことが可能です。
歯科衛生士は歯科助手よりも給料・待遇がよく、長期的に安定して働ける職業と言えます。歯科医院は全国に多く存在するため、結婚や出産で一時的に退職を選んだ場合でも、再就職先がみつけられるでしょう。
また、業務を通じて患者様のお口の健康を守れるため、やりがいを感じられます。公私ともに充実した日々を送れるでしょう。
当院では、現在一緒に働いていただける歯科衛生士を募集しております。ご興味がある方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。