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2024.09.06
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
入れ歯には保険により安価に作製できるものと、高額な入れ歯があります。費用だけを考えると保険の入れ歯で十分と考える方もいるかもしれませんが、実際には自費の入れ歯を選ぶ患者さんも少なくありません。それはなぜなのでしょうか。
今回は、入れ歯の種類や、保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い、それぞれのメリットやデメリットについて解説します。
入れ歯には、すべての歯を失った際に用いる総入れ歯と、一部分の歯を補う部分入れ歯があります。また、入れ歯には保険が適用されるものと自由診療の入れ歯があります。
保険の入れ歯は、使用できる素材などに制限があり、床部分がレジンと呼ばれるピンクのプラスチックの素材で作られています。
保険の部分入れ歯の場合は、残っている歯にクラスプという金属のバネをひっかけて固定します。そのため、口を開けたときにこの金属のバネが見えることがあるかもしれません。
ただし、保険が適用されるため、費用は安価です。保険の総入れ歯の費用の目安は、部分入れ歯で5,000円〜1万5,000円程度、総入れ歯で1万5,000円程度です。
自費の入れ歯は高額ですが、保険の入れ歯のように使用できる素材などに制限がありません。自費の入れ歯には、以下のようにいくつか種類があります。
金属床義歯とは、床部分が薄い金属で作られている入れ歯です。金属は熱伝導性に優れた素材であるため、飲食の際に温度が感じられて食事を美味しく食べられます。
金属を使用しているため金属アレルギーの不安がある点や保険の入れ歯と比較して修理しにくい点はデメリットといえるでしょう。金属床義歯の費用相場は25万円〜30万円程度です。
ノンクラスプデンチャーとは、入れ歯をひっかける部分が歯茎と同じピンク色の樹脂でできている入れ歯です。保険の部分入れ歯のような金属のバネを使用しないため、口を開けても目立ちにくいでしょう。
一方で耐久性という点では劣ります。強い力で噛むと壊れる可能性があるでしょう。ノンクラスプデンチャーの費用相場は10万円〜50万円程度です。
コンフォート入れ歯とは、顎や歯茎に当たる部分をシリコンで覆った入れ歯です。シリコンを使用しているため、噛んだときに痛みがでにくい点がメリットです。
一方で汚れがつきやすい点や、経年劣化でシリコンが剥がれる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。コンフォート入れ歯の費用相場は10万円〜50万円程度です。
アタッチメント義歯とは、入れ歯と残っている歯に小さな磁石を取り付けて、磁力で安定させる入れ歯です。ぴったりと歯茎に固定させるため、審美的にも優れた入れ歯です。
磁石を埋め込むスペースが必要なので入れ歯が薄くなり、割れやすくなる点はデメリットといえます。また、MRI検査を受ける際は、取り外す必要があります。アタッチメント義歯の費用相場は20万円〜40万円程度です。
保険の入れ歯と自費の入れ歯とでは、金額に大きな差があります。自費の入れ歯は保険の入れ歯に比べて何倍も高いため、決断は難しいでしょう。
保険の入れ歯で十分かどうかは、結論としては患者さんによるといえます。見た目がもっと自然なほうがいい、着け心地が良いものにしたい、おいしく食事できるものがいいといった希望は、患者さんによって異なります。
しかし、毎日不自由なく食べられ、話せる入れ歯でないのなら、患者さんに適していない可能性があります。そうした場合は、一度歯科医師にどのような選択肢があるか相談するとよいでしょう。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いは、以下の通りです。
上述のとおり、保険の入れ歯と自費の入れ歯では費用が異なり、自費の入れ歯のほうが高額です。保険の部分入れ歯は5,000円〜1万5,000円程度、総入れ歯は1万5,000円程度で作製可能です。
一方で自費の部分入れ歯は10万〜50万円程度、総入れ歯は40万〜50万円程度かかるでしょう。
保険の入れ歯と自費の入れ歯とでは完成までの期間も異なります。保険の入れ歯の場合は、治療にかけられる時間や作製工程に制限があります。保険の入れ歯ができるまでの期間は、2週間〜1ヶ月程度です。
一方で自費の入れ歯の場合は、治療期間や作製工程に制限がありません。自費の入れ歯ができるまでにかかる期間は、2ヶ月〜3ヶ月程度と長いですが、その分何度も細かい調整を行うため、お口にフィットしやすい入れ歯を作製できるでしょう。
保険の入れ歯もできる限り患者さんのお口に合うように作製されますが、ズレたり外れたりすることがあるでしょう。入れ歯が合わないと噛みにくく、食事をおいしく感じられなかったり、痛みを感じたりすることもあります。
一方で自費の入れ歯は、患者さんの希望に合わせた素材を選択でき、細かく調整をしてお口にしっかりフィットするように作製されます。そのため、保険の入れ歯のようにズレたり外れたりすることはほとんどないでしょう。
また、金属床義歯の場合は床部分が金属のため、食事をするときに温度変化を感じることができます。
保険の入れ歯はプラスチックで作られています。そのため、耐久性は高くありません。噛み合わせたときに強い力が加わると割れる可能性があります。また、使用するうちに変色することもあるでしょう。
一方で自費の入れ歯で使用できる素材には制限がなく、なかには耐久性が高い素材もあります。耐久性が高い素材を選択すれば、保険の入れ歯よりも長期間使用できるでしょう。
保険の入れ歯のメリットは、以下の通りです。
保険の入れ歯の最大のメリットは、費用の負担が抑えられることです。総入れ歯でも1万5,000円程度で作れます。また、保険の入れ歯の場合は、2週間〜1ヶ月と短い期間で入れ歯を作製することが可能です。
はじめて入れ歯を作製するという場合は、保険の入れ歯を使用してみるというのもよいでしょう。
保険の入れ歯のデメリットは、以下の通りです。
保険の入れ歯はプラスチックで作られているため耐久性が低いです。また、使っているうちに合わなくなり、しっかり噛めなくなることもあります。
さらに、保険の部分入れ歯には、金属のバネを使用します。そのため、口を開けたときに目立つことがあるでしょう。金属のバネを隣り合った歯にひっかけて固定するため、大きな負担がかかる点もデメリットです。
自費の入れ歯のメリットは、以下の通りです。
自費の入れ歯は保険の入れ歯に比べて耐久性が高く、長持ちしやすいです。また、自費の入れ歯であれば希望の素材を選択できるため、フィット感が高く、外れにくい入れ歯を作製できるでしょう。食事や会話がしやすい点もメリットです。
保険の入れ歯のように金属のバネを使用していないので、口を開けても目立ちません。より自然な見た目になるように工夫された入れ歯もあります。
自費の入れ歯のデメリットは、以下の通りです。
自費の入れ歯は、費用が高額です。保険の入れ歯の何倍もの費用がかかります。また、自費の入れ歯は、完成までに2ヶ月〜3ヶ月程度かかります。「できるだけ費用を抑えたい」「すぐに治療を終わらせたい」と考える方にとってはデメリットといえるでしょう。
しかし、自費の入れ歯には多くのメリットがあります。それを踏まえたうえで、保険の入れ歯がいいか、自費の入れ歯がいいかを検討する必要があるでしょう。
保険の入れ歯で十分かどうかは、患者さんご自身の感覚によるところが大きいです。保険の入れ歯でも、患者さんのお口に合うように丁寧に作られていれば快適に使えるケースもあります。
しかし、保険の入れ歯は使用できる素材が限られるため、耐久性が低いです。保険の部分入れ歯の場合は、金属のバネが目立つこともあるでしょう。
一方で自費の入れ歯は高額ですが、使用できる素材に制限がないため、耐久性や審美性を高めることができます。このように、保険の入れ歯と自費の入れ歯とでは特徴が異なるため、歯科医師に相談したうえで選択しましょう。
入れ歯を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
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