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2024.02.02
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
銀歯とは、虫歯治療の際によく用いられる詰め物や被せ物の素材です。
しかし、銀歯の下が虫歯になる症例が頻発しています。銀歯に隠れて見えないことから、発見が遅くなり気付いた時には虫歯が進行している場合がほとんどです。
銀歯を使用している方は、虫歯ができる原因を把握し予防することが大切です。
今回は、銀歯の下が虫歯になる原因と、虫歯を予防する方法について詳しく解説します。銀歯による虫歯が心配な方の参考になれば幸いです。
銀歯とは、歯の治療に用いられる金属製の詰め物や被せ物のことを指します。主に銀、パラジウム、銅、亜鉛などの金属を混ぜ合わせたパラジウム合金で作られています。虫歯治療で削った箇所を補い、歯の形状を保つために重要な治療法です。
詰め物や被せ物には様々な素材が使用されていますが、中でも銀歯は耐久性や強度に優れています。保険診療の適用でもあるため、虫歯の治療や歯の補強のために広く用いられています。
銀歯を適切にケアして使用した場合の寿命は、一般的に5〜7年程度といわれています。
しかし、ケアを怠った場合や、噛む力が強すぎる場合などは寿命が短くなるため注意が必要です。銀歯が外れてしまうことや、銀歯の下が虫歯になり交換することも珍しくありません。
銀歯は一度治療すれば一生使用できるものではないため、定期的な交換やメンテナンスが必要不可欠です。
銀歯の下には虫歯が生じやすいです。一度虫歯治療をした箇所に再度虫歯ができるのは、誰もが避けたい事態でしょう。
しかし、銀歯は性質上虫歯が生じやすいです。銀歯の下に虫歯ができる原因として、主に以下の3つが挙げられます。
銀歯と歯の間に隙間ができることで、虫歯が生じることがあります。
銀歯を歯に固定するために接着剤が使われていますが、接着剤は時間の経過とともに劣化して溶けます。溶けて出来た隙間から食べ物の残りかすや細菌が入り込み、虫歯が進行するのです。
銀歯と歯の隙間に溜まった汚れはブラッシングだけでは清掃できないため、防ぐことが困難です。
銀歯は耐久性が高い素材ですが、長期間強い力がかかり続けると変形する場合があります。
特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は要注意です。詰め物が変形して歯との間に隙間が生じ、食べかすや虫歯菌が侵入して虫歯になることがあります。
自覚がある方は、マウスピースを付けるなど対策しましょう。
しかし、歯ぎしりや食いしばりは無意識にやっている方がほとんどです。心配な方は歯科医師に相談しましょう。奥歯の削れ具合などから、歯ぎしりや食いしばりの有無を判断してもらえます。
銀歯の手入れを怠ると虫歯の原因になります。
銀歯の表面は汚れが付着しやすい上に、小さな傷がつきやすいです。目に見えないような小さな傷がたくさんでき、できた傷の隙間で虫歯菌が増殖して虫歯になります。
毎日の正しい歯磨きに加え、歯間ブラシやフロスを使用して丁寧に汚れを取り除くようにしましょう。
銀歯の下が虫歯になった場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。虫歯は時間の経過とともに悪化し、重症化すると神経を抜くなどの大掛かりな治療が必要になります。
歯に違和感がある場合は、早めに歯科医院に行くことが重要です。
銀歯の下の虫歯は表からは見えないため、ご自身では気付きづらいです。痛みやしみる症状が出てから歯科医院に行き、発見される場合がほとんどです。
以下の状態は、虫歯ができている可能性があるため歯科医院で診てもらいましょう。
フロスや食べ物が詰まるのは、歯と銀歯の間に隙間ができているからです。
また、銀歯は前述した通り、経年劣化により隙間が生じます。装着してから3年以上経過している場合は注意が必要です。
虫歯の早期発見、早期治療のために、小さな違和感を見逃さないようにしましょう。
歯科医院で銀歯の下の虫歯を見つける方法は大きく分けて3つあります。
レントゲン撮影を行うのが一般的です。進行した虫歯であれば、レントゲン写真で影のように写りますが、銀歯の中の様子をすべて確認することはできません。
その場合は、拡大鏡を使用して銀歯周辺の歯を観察して虫歯を探します。ズレや隙間があった場合は汚れが溜まって虫歯ができている可能性が高いため、銀歯を外して確認します。
銀歯の下に虫歯が見つかった場合は、そのまま虫歯の治療を行います。
虫歯が見つかった場合の治療は、以下の流れで行われます。
型取りをしてから新しい銀歯を入れるまでは1週間ほどかかります。虫歯を再度削って治療するため、前回よりも詰め物を入れる範囲は広くなります。
前述した通り、銀歯の下には虫歯ができやすいため、日頃から予防することが大切です。以下では、今日から始められる虫歯の予防方法について解説いたします。
歯磨きは虫歯予防の基本です。歯ブラシに適量の歯磨き粉をつけて、歯と歯ぐきの境目や、奥歯の溝など、磨き残しがないように丁寧に磨きましょう。
フロスや歯間ブラシを併用することで、歯ブラシでは届かない部分の歯垢や歯石を除去することができます。銀歯の箇所は特に念入りに磨いて、汚れを確実に落としましょう。
食事の内容によっては、虫歯ができやすくなります。糖分や酸性の食品は虫歯の元になるため注意が必要です。
特に、砂糖や果汁入りの飲料、炭酸飲料などはなるべく飲まないようにしましょう。水や無糖のお茶に切り替えるとよいでしょう。
また、毎食後の歯磨きも徹底すると効果的です。時間や場所によってどうしても歯磨きできない場合は、うがいをするだけでも虫歯予防に繋がります。
定期的に歯科検診を受けることによって、銀歯の下の虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。
銀歯の下の虫歯は自分では発見しづらいです。痛みが生じた頃には重度の虫歯になっていることがあるため、定期的に歯科医師に確認してもらいましょう。
頻度としては2〜3ヶ月に一度の受診が推奨されています。
検診のついでに歯のクリーニングも受けるとより効果的です。銀歯周辺の落としづらい汚れや蓄積した食べ残しを一掃できます。
ブラッシング指導なども受けられるため、毎日のケアも最適化できるでしょう。
セラミックとは、白い陶器のような素材の歯の詰め物です。セラミックは歯との適合性が高く隙間が生じにくいため、虫歯になりにくいメリットがあります。
セラミックには汚れが付着しづらく、銀歯より寿命が長いです。審美性の観点からも、銀歯から交換する方が増えています。
しかし、セラミックは保険適用外の治療になるため、費用は高額です。検討される方は一度歯科医師に相談し、おおよその金額を把握して決断しましょう。
今回は、銀歯の下の虫歯について解説いたしました。銀歯と歯の間には隙間ができやすいため、虫歯菌や食べ残しが入り込んで虫歯が生じます。
銀歯の下の虫歯はご自身で気付くことが困難であるため、気付いた時には悪化していることがほとんどです。フロスが引っかかるなどの違和感を覚えたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。
虫歯の予防方法としては、正しい歯磨きが効果的です。早期発見・早期治療ができるように、定期検診は欠かさずに行きましょう。
銀歯の下の虫歯にお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。