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2023.01.18
目次
京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話はドライマウスに関してのお話です。
口が乾いてネバネバする、食事がしにくい、しゃべりづらい、口の中や舌がピリピリする、このような症状でお悩みの方は、ひょっとするとドライマウス、口腔乾燥症という症状があるかもしれません。
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液の分泌量が減って口が乾くことや、口や喉の渇きを自覚する症状を指します。
ストレス、薬の副作用、噛むための筋力低下、老化、口呼吸、糖尿病・腎臓病、無理なダイエット、喫煙・アルコール・カフェインの取りすぎ、自己免疫疾患(シェーグレン症候群)等が挙げられます。
現代はストレスフルの時代と言われています。口腔内の乾燥を訴える方の多くはストレスが原因でドライマウスになっている可能性が非常に高いです。ストレスを感じると自律神経の影響で、唾液の分泌量が低下してしまいます。すると、ドライマウスになりやすくなります。疲れている時は自律神経の影響で口腔内が乾燥しやすいです。疲れで、口の中の渇きを感じたらストレスを解消させることに意識を向けてみてください。ストレッチやマッサージ、深呼吸をしていただくだけでも自律神経が整い、口腔内の乾燥が軽減します。
薬の約80%に、口が渇く、という副作用があります。アレルギーの薬、花粉症の薬、血圧を下げる薬、抗うつ薬などいろいろな薬の副作用に含まれます。
モノを噛むときには、人は顎の筋肉を使いますが、最近は柔らかい食べ物が多いので、噛む力が弱くなっているといわれています。モノをしっかりと噛むことによって、唾液がしっかりと分泌されて、口の乾燥を防ぐことができます。しかし、噛む回数が減るとその分、唾液の分泌量が減りますので、口が乾きやすくなります。
歳を重ねると唾液を分泌する唾液腺も老化現象によって、分泌量が減ることがあります。
コロナでマスク生活が続いています。マスクをすると呼吸がしにくいので、どうしても口呼吸になりがちです。
その他、鼻が詰まっていたり、歯並びによって口呼吸をしている場合もあります。
口呼吸をすると、口の中に外気が直接入りますので、口が乾燥しやすくなります。
ダイエットをすると食べることが少なくなるので、その分噛む回数が減りますので、唾液の分泌量が減ります。
喫煙することで交感神経が影響を受けます。その結果、唾液の分泌量が減ります。
アルコール、カフェインには利尿作用がありますので、身体が脱水症状をきたして、口が乾燥しやすくなります。
食べ物が口に張り付く、食べにくい
口が乾いて話しにくい
舌が渇く、口の中が渇く、喉が渇く
口の中がネバネバする
口臭がひどい
等が挙げられま す。
病状により、唾液分泌量の測定、カンジダ培養検査、血液検査、唾液腺造影検査、病理組織検査
等が行われます。
糖尿病や腎臓病、シェーグレン症候群など原因疾患の治療
保湿剤の使用
唾液分泌促進薬
筋機能療法
唾液腺のマッサージ
食事指導
カウンセリング等があります。
これらのうち、ご自身でできる治療法としては
アルコール、カフェイン、喫煙の量を減らす
硬い、かみごたえのある食べ物を食べることで噛む回数を増やす
鼻呼吸をする、口呼吸をしない
ストレスを溜めない、リフレッシュする時間を作る
しっかりと水分をとる
噛む回数を増やすものに、手軽なのがガムです。
保湿剤には
スプレータイプ、ジェルタイプ、マウスウォッシュタイプがあります。使いやすい保湿剤を使用していただくといいです。
このようにドライマウスの原因は様々です。
もし口の渇き、ネバネバする、などドライマウスかなぁ、と思われた際には当院までご連絡をいただけますと幸いです。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。
次回はドライマウスが引き起こすトラブルに関してです。