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2025.08.15
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯医者の定期検診に初めて行く際、何をされるのか不安に思う方は多いでしょう。定期検診は、虫歯や歯周病の早期発見・予防を目的とした重要な歯科医療です。痛みが出る前に問題を見つけることで、治療期間や費用を抑えることができます。
本記事では、初めて歯医者の定期検診を受ける方に向けて、検診でおこなわれる内容や得られるメリット、事前準備について詳しく解説します。
初めての定期検診では、どのようなことがおこなわれるのか気になるという方は多いのではないでしょうか。以下に、定期検診でおこなう内容について解説します。
歯医者の定期検診では、まず問診をおこないます。歯科衛生士や歯科医師が、歯に痛みはないか、歯茎から出血はないか、普段どのように歯磨きをしているかなどをうかがいます。食生活についても質問されることがあるでしょう。
服用中の薬がある場合や、過去に歯科治療でトラブルがあった場合は必ず申告しましょう。初めての受診では、特に丁寧に時間をかけて問診がおこなわれます。
問診が終わると、歯科医師による口腔内の詳細な検査がおこなわれます。専用の器具を使用して、1本1本の歯を丁寧にチェックします。
この際、虫歯の有無や進行度、詰め物や被せ物の状態、歯の摩耗具合などを確認します。また、歯茎の色や腫れ、出血の有無も細かく観察されるでしょう。歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、プロの目による診断が非常に重要となります。
さらに、噛み合わせの状態や顎関節の動きの確認もおこない、口腔機能全体の健康状態を把握していきます。
初回の定期検診では、お口全体の状況を把握するために、レントゲン撮影がおこなわれるケースもあります。レントゲン検査を行うことで、歯の根の状態や骨の密度、埋伏歯の有無など、表面からは見えない問題を発見することが可能です。
また、虫歯の深さや歯周病による骨の吸収具合も正確に判断できます。親知らずの生え方や位置も確認でき、将来的なトラブルを予測することも可能です。
口腔内のチェックが完了したら、歯石除去とクリーニングをおこないます。
歯石とは、プラークが石灰化して硬くなったもので、普段の歯磨きでは除去できません。歯科医院では超音波スケーラーや手用スケーラーを使用して、歯ブラシでは落とせない歯石を除去します。
クリーニングでは、歯の表面に付着したプラークや着色汚れを丁寧に取り除きます。研磨剤を使用したポリッシングにより、歯の表面が滑らかになり、新たな汚れの付着を防ぐ効果も期待できるでしょう。
定期検診では、一人ひとりの歯並びや口腔状態に合ったブラッシング方法の指導もおこなわれます。歯ブラシの持ち方から角度、動かし方、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方を教えてもらうことが可能です。
普段のセルフケアの質が向上すれば、次回の定期検診まで良好な口腔状態を維持することができるでしょう。食生活に関する注意点や、避けるべき習慣についても説明される場合があります。
昨今、定期検診を受ける方が増えていますが、どのようなメリットがあるのか気になってはいませんか。ここでは、歯医者で定期的に検診を受けるメリットについて解説します。
定期検診の最大のメリットは、虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルの早期発見につながることです。虫歯の初期段階では痛みを感じることがほとんどありません。気づいたときには、すでに進行していることもあるでしょう。
定期的にプロの目でチェックを受けていれば、万が一、虫歯になっていても、大掛かりな治療が必要になる前に対処できます。これによって、治療にかかる時間や費用を大幅に削減することにもつながります。
また、歯を削る量が少ないということは、歯の寿命を延ばすことにもつながります。痛みが出てから治療を開始するよりも、はるかに負担が軽く済むでしょう。
歯周病は日本人の8割が罹患しているといわれる生活習慣病のひとつです。歯周病は歯肉炎から始まり、放置すると歯を支える骨が溶ける歯周炎へと進行します。
定期検診で歯周病の兆候を早期に発見し、適切な処置をおこなうことで進行を食い止めることができるでしょう。
定期検診ではプロによるクリーニングが行われ、歯周病の原因となる歯石やプラークを徹底的に除去します。これによって、歯周病の進行を食い止めることができます。
また、歯科衛生士によるブラッシング指導を受けることで、日々のセルフケアの質が向上すれば、歯周病の予防や進行を防ぐことにつながります。
口臭の原因の多くは口腔内の細菌です。
定期検診でプロによるクリーニングを受けることで、不快なにおいの元となる細菌や食べカスを徹底的に除去することができます。特に、歯と歯茎の境目や歯と歯の間など、普段の歯磨きでは届きにくい部分に付着した汚れを取り除くことができれば、口臭の改善が期待できます。
口臭を予防・改善し、清潔で健康な口腔環境を維持することで、自信を持って人とコミュニケーションを取ることができるでしょう。
口腔の健康と全身の健康には密接な関係があることが明らかになっています。歯周病は糖尿病や心疾患、脳梗塞などのリスクを高めることが知られており、妊婦さんの場合は早産や低体重児出産のリスクが高まることが指摘されているのです。
定期検診により口腔の健康を維持することは、これらの全身疾患の予防にもつながります。
高齢者の場合、嚥下機能が低下すると、食べ物や唾液が誤って肺に入り込んで誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。定期的に検診を受け、嚥下機能の状態を適切に評価し、必要に応じて機能訓練や治療をおこなうことで、健康寿命の延伸に貢献できるでしょう。
定期検診は一見すると費用がかかるように感じられるかもしれませんが、長期的に見ると経済的なメリットがあります。
疾患が進行し重度になってから治療を受けるケースでは、根管治療や抜歯、インプラント治療などの高額な治療が必要になる可能性が少なくありません。インプラント治療は1本あたり30万〜50万円程度の費用がかかることが一般的です。
定期的に歯科医院で検診を受け、虫歯や歯周病を予防できれば、結果として将来的にかかる治療費の削減につながるでしょう。また、大掛かりな治療が必要になると時間がかかります。
しかし、定期的に検診を受けることで虫歯や歯周病を早期に発見できれば、仕事や日常生活への影響も最小限に抑えることができます。
歯医者を受診する際にスムーズに治療を進めるためには、いくつか準備しておくポイントがあります。以下に、受診前に準備しておくと安心なことをご紹介します。
歯医者を受診する前に、必ず健康保険証を準備しておきましょう。
保険証を忘れると全額自己負担となってしまうため、忘れずに持参することが重要です。また、お薬手帳がある場合も一緒に持参しましょう。服用中の薬が歯科治療に影響を与えるものか正確な情報を提供する必要があるためです。
初診の場合は、問診票の記入が必要となることが多いでしょう。既往歴やアレルギーの有無、現在の症状について詳しく記入してしっかりと情報を共有することが大切です。
受診前に、現在気になっている症状を整理しておくと良いでしょう。いつ頃から症状が現れはじめたのか、どのようなときに歯が痛むのかなど、具体的な情報をまとめておくと診断の助けになります。また、歯科治療に対する不安や疑問があれば問診時に相談してください。
過去の歯科治療歴についても思い出しておきましょう。いつ頃、どのような治療を受けたのか、トラブルがあったかどうかなど、できる範囲で情報を整理しておくと診療がスムーズに進みます。
普段使用している歯ブラシや歯磨き粉の種類、ブラッシングの頻度や方法について確認しておきましょう。デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどを使用している場合は、その頻度も含めて整理しておくと良いです。
これらを歯科衛生士に伝えることで、ブラッシング指導の際に適切なアドバイスを受けられる場合があります。
また、食生活の習慣についても振り返っておきましょう。口腔健康に影響する要因を把握しておけば、より効果的な予防指導を受けることができます。
定期検診は3〜6か月に1回の頻度で受けることが推奨されます。
ただし、歯科医院で検診を受ける頻度は患者さん一人ひとり異なります。歯周病のリスクが高い方や、過去に重篤な歯科疾患の治療歴がある方は、より短い間隔での受診が推奨される場合が少なくありません。
一方、口腔状態が非常に良好で、セルフケアが十分にできている方は、6か月間隔でも問題ない場合が多いでしょう。このように、検診を受ける頻度は一人ひとりのお口の中の状態などによって異なるため、歯科医師の指示に従ってください。
初めて歯医者で定期検診を受ける際は、不安なことも多いかと思います。定期検診は決して怖いものではなく、口腔健康を守るための重要な予防医療です。
万が一、虫歯や歯周病になっていても早期発見・早期治療により、治療の負担を大幅に軽減できるでしょう。また、口腔の健康は全身の健康とも密接に関係しているため、定期検診は健康寿命の延伸にも貢献します。
定期検診を習慣化して、生涯にわたって健康な歯を維持しましょう。
予防歯科を検討されている方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。