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2025.03.19
目次
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
インプラント治療は、失われた歯を補うための優れた選択肢として広く知られています。インプラントは患者様にとって高い成功率と長期間の安定性を提供する治療法ですが、その成功のためには、綿密な手術計画と、歯科医師やスタッフの高度な技術が求められます。そうした中で、より正確で安全な手術を実現するためのツールとして注目されているのが「インプラントガイド」です。
今回の記事では、インプラント手術におけるインプラントガイドの利点について、分かりやすくご紹介します。
インプラント手術において、インプラントを正確な位置・角度・深さで埋入するために用いられる補助器具が「インプラントガイド」です。これは、CTスキャンや口腔内スキャナーで得たデジタルデータをもとに、患者様お一人おひとりの骨や歯の状態に合わせて作成されるカスタムメイドのガイド装置です。
インプラントガイドはマウスピースのような形状をしており、適切な位置に開けられた穴を通してインプラント用のドリルを使用することで、計画通りの埋入が可能になります。これにより、治療精度の向上と安全性の確保が期待できます。
一般的に行われているインプラントの手術では、歯科医師が目視や感覚に頼ってフリーハンドでインプラントを埋入していました。しかし、フリーハンドでは微細なズレが生じやすく、正確な位置決めが難しくなることがあります。また、それらの技量も、すべて歯科医師の経験や能力に頼らざるを得ません。
例えば、インプラントが予定よりもわずかにずれるだけで、隣接する歯や神経、血管を傷つけるリスクが高まります。また、埋入の深さが適切でない場合、インプラントが安定せず、長期的なトラブルにつながることもあります。
一方、インプラントガイドを使用すれば、事前に設計された計画に沿って手術を進めることができるため、ズレや誤差を最小限に抑えられます。その結果手術の精度が向上し、インプラントの成功率が高まります。
インプラントガイドを用いることで、CTデータをもとに設計された最適な位置や角度、深さでインプラントを埋入できます。これにより、手術時の誤差が減少し、治療計画通りの仕上がりが期待できます。さらに、正確な手術によって術後の回復もスムーズに進みます。
インプラントを埋入する位置によっては、重要な神経や血管に近いケースもあります。特に下顎の奥歯周辺には「下歯槽神経」が通っており、誤って傷つけると麻痺やしびれのリスクが生じます。インプラントガイドを使用することで、こうしたリスクの高いエリアを避けながら手術を行うことが可能となり、より安全な治療が実現します。
また、骨の厚みが十分でない場合や複雑な症例においても、適切な角度と深さを保ちながら埋入できるため、周囲組織へのダメージを抑えることができます。
フリーハンドの手術では埋入位置や角度を慎重に確認しながら進める必要があり、時間がかかることがあります。しかし、インプラントガイドを使用すると、あらかじめ決められた位置に沿って手術を行えるため、無駄な調整を減らすことができます。その結果、手術時間が短縮され、患者様の負担軽減にもつながります。
インプラント手術に対して不安を感じる患者様も少なくありませんが、インプラントガイドを活用することで、より精密で安全な手術が行われることを説明しやすくなります。これにより患者様は安心して治療を受けられ、手術に対する心理的負担も軽減されます。
フリーハンドでの埋入では、わずかなズレが後に噛み合わせの不具合やインプラントの安定性低下を引き起こす可能性があります。しかし、インプラントガイドを使用すれば、インプラントが計画通りの位置に埋入されるため、こうした術後のトラブルを回避しやすくなります。結果として、インプラントの長期的な安定性が確保されます。
インプラント治療では、機能性だけでなく審美性も重要な要素です。インプラントガイドを用いれば、隣の歯との位置関係も理想的なものにすることができます。特に前歯のインプラントでは見た目の美しさが求められるため、インプラントガイドを用いることで最適な位置に人工歯を装着でき、より自然で美しい仕上がりを実現できます。
インプラント手術をフリーハンドで行うと、以下のようなリスクが伴います。
インプラントガイドなしでは、インプラントを正確な位置や角度で埋入することが難しくなります。その結果、噛み合わせが乱れたり、インプラントの安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に重要な神経や血管が近い部位では、正確な位置決めが必要です。フリーハンドでは誤って神経を損傷するリスクが高まります。
手術中に埋入位置を細かく確認しながら進める必要があるため、手術時間が長くなり、患者様の負担が増えることがあります。
インプラントガイドはすべての症例で必須ではありませんが、以下のような場合に特に有効です。
骨が狭い部分や、神経・血管が近接している部位では、より正確な手術が求められます。ガイドを活用することでリスクを抑え、精度の高い治療が可能になります。
前歯など審美性が特に求められる部位では、ガイドを使用することで自然で美しい仕上がりを実現しやすくなります。
複数のインプラントを一度に埋入する際は、位置の整合性が重要です。ガイドを用いることで、計画通りに正確な埋入が可能になります。
インプラント手術において、インプラントガイドの活用は精度と安全性を高める有効な手段です。フリーハンドの手術と比べ、より正確にインプラントを埋入できるため、治療後の安定性や審美性の向上につながります。また、手術時間の短縮や患者様の負担軽減、術後のトラブル回避といった点でも大きなメリットがあります。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、インプラント、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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