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オーラルフレイルを予防しましょう

2024.09.15

 

こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。

 

 オーラルフレイルとは、加齢に伴い口腔機能が低下することを指します。この状態が進行すると食べる力や話す力が衰え、結果として全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。本記事では、オーラルフレイルの予防方法について詳しく解説し、健康なお口を維持するための具体的な対策をご紹介します。

お口の健康が果たす4つの機能

お口の健康がどれほど重要かを理解するために、その4つの機能について考えてみましょう。

・食べる機能

口は食べ物を噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすくする役割を果たしています。そして、噛み砕いた食べ物を喉から食道へと送り込みます。この一連の動作がスムーズに行えなくなると食事が困難になり、栄養不足に繋がる恐れがあります。また、嚥下時に気管に食べ物が入り込むと誤嚥性肺炎を引き起こすリスクも高まります。

・話す機能

舌や唇、歯が正常に機能することで言葉を発することができます。これらの機能が低下すると滑舌が悪くなり、コミュニケーションが困難になります。話すことが億劫になると社会的な孤立感を強めてしまうことがあります。

・表情をつくる機能

口元の筋肉は、顔の表情をつくる上で非常に重要です。笑ったり、悲しんだり、驚いたりといった表情は、口の周りの筋肉によって支えられています。この機能が低下すると無表情になりがちで、感情をうまく伝えられなくなることがあります。

・呼吸をする機能

人間は呼吸をすることで体内に酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出します。基本的には鼻で呼吸をしますが、呼吸をすることは生きていくうえで非常に重要な機能の一つです。

このような症状はありませんか?

オーラルフレイルが進行すると、次のような症状が現れることがあります。これらの症状に気づいたら、早めの対策が重要です。

・むせる、食べこぼす 

食事中にむせることが増えたり、食べ物をこぼすことが多くなったりすると、嚥下機能の低下が考えられます。これは誤嚥性肺炎のリスクを高める要因となるため、注意が必要です。

・食欲がない、少ししか食べられない

食事に対する興味が薄れたり、少量しか食べられなくなることがあります。これは栄養不足や体力の低下に繋がる恐れがあります。

・柔らかいものばかり食べる

噛む力が低下し硬いものが食べられなくなると、咀嚼機能の低下が疑われます。これにより食事のバリエーションが減り、栄養バランスが偏る可能性があります。

・滑舌が悪い、舌が回らない 

話すときに言葉が不明瞭になる、舌の動きが悪くなることがあります。これは舌や口周りの筋力低下が原因で、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。

・口の中が乾く、口臭が気になる

口腔内が乾燥しやすくなり唾液の分泌量が減少すると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭が気になることがあります。唾液は口腔内を清潔に保つ重要な役割を担っています。

・自分の歯が少ない、顎の力が弱い 

歯を失うことで噛む力が弱まり、顎の筋力も低下します。これは食事を摂るのが難しくなるだけでなく、全身の筋力低下にも繋がる可能性があります。

歯や口の動きが悪くなると起こること

口腔機能の低下が進むと、以下のような深刻な問題が発生する可能性があります。

・低栄養

噛む力が弱くなり、食事量が減少することで栄養不足に陥ることがあります。低栄養は全身の筋力低下や免疫力の低下を引き起こし、健康に大きな影響を与えます。また、栄養が不足すると体力が落ち、病気にかかりやすくなります。

・滑舌が悪くなる

舌や唇の動きが悪くなることで言葉が不明瞭になり、コミュニケーションが困難になることがあります。これにより社会的な孤立感が深まり、精神的な健康にも影響を及ぼすことがあります。

・誤嚥性肺炎のリスクが高まる

嚥下機能が低下すると食べ物や唾液が誤って気管に入り、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。このような肺炎は高齢者において命に関わる場合があるため、注意が必要です。誤嚥性肺炎はしばしば再発しやすく、一度発症すると治療が困難になることが多い傾向にあります。

オーラルフレイルを予防するためには

オーラルフレイルを予防するためには、日常的なケアと意識的な取り組みが重要です。

・お口の中を清潔に保つ

毎日の歯磨きを丁寧に行って、口腔内を清潔に保つことが大切です。特に就寝前のケアを徹底することで、細菌の繁殖を防ぎます。また、定期的に歯科医院でのクリーニングやチェックを受けることも予防に繋がります。

・バランスの良い食事を心がける

栄養バランスの取れた食事を摂ることで、全身の健康を維持することができます。特にタンパク質やビタミン、ミネラルを十分に摂ることが重要です。しっかりと噛んで食べることで、咀嚼力を維持しましょう。

・お口周りの筋力を維持する

口や舌の筋肉を使うことは、オーラルフレイルの予防に不可欠です。食事中にしっかりと噛むことや、歌を歌うこと、発声練習を行うことが効果的です。また、ガムを噛むことも口腔筋力の維持に役立ちます。

・お口の中を保湿する

口腔内が乾燥しないようにするために、水分補給を心がけることが大切です。特に、就寝前や起床後に水を飲むことを習慣化すると良いでしょう。また、唾液の分泌を促すためにガムを噛むなどの工夫も有効です。

お口の機能低下を予防するエクササイズ

口腔機能を維持するために、簡単なエクササイズを日常に取り入れることも効果的です。以下のエクササイズを試してみてください。

・唾液腺マッサージ

唾液腺マッサージは唾液の分泌を促進し、口腔内の乾燥を防ぐために有効です。唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つに分かれます。

≪耳下腺のマッサージ≫

耳の前に位置する耳下腺を、両手の人差し指と中指を使って優しく押しながら円を描くようにマッサージします。力加減は適度にし、痛みを感じない程度に行います。

≪顎下腺のマッサージ≫

顎の下にある顎下腺を、親指を使って軽く押し上げるようにマッサージします。ここでも、指で円を描くように動かしながら、唾液の分泌を促します。

≪舌下腺のマッサージ≫

舌の下にある舌下腺を、両手の親指を使って舌の下を軽く押すようにしてマッサージします。唾液の分泌を感じられるように、やさしく行うのがポイントです。

・「パタカラ」

「パタカラ」は、発声を通じて口腔筋力を鍛える簡単な方法です。以下の点に注意しながらやってみましょう。

≪口の形≫

「パ」、「タ」、「カ」、「ラ」と発声する際、それぞれの音に対応した口の形を意識しましょう。「パ」は唇をしっかり閉じてから発音し、「タ」は舌先を上の前歯の裏に軽く当てて、「カ」は喉の奥で発音し、「ラ」は舌を巻き込むようにして発音します。

≪発音のポイント≫

各音をはっきりと大きな声で発音することで、口腔内の筋肉がしっかりと使われます。特に「カ」と「ラ」の発音時には、舌の動きが重要で、舌の筋力を意識しながら行うと効果的です。

≪回数の目安≫

1日に10回程度、「パタカラ」の音を順に発音する練習を行います。これを毎日続けることで口周りの筋力が徐々に強化され、オーラルフレイルの予防に繋がります。

まとめ

オーラルフレイルは、口腔機能の低下により全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。お口の健康を守るためには、日常的なケアとエクササイズが欠かせません。今回紹介した方法を取り入れて、健康なお口を維持しましょう。定期的に歯科医院でのチェックも受け、早期に問題を発見することが大切です。オーラルフレイルを予防し、いつまでも元気で健やかな生活を送りましょう。
当院は、皆さまの「行きたい歯医者」を目指して診療を行っております。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、矯正治療、予防歯科など、さまざまな治療に力を入れています。
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