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大人の虫歯予防にフッ素は効果的?効果を高めるポイントも解説!

2023.04.25

こんにちは。京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。

歯科で歯について患者に説明するかっこいい男性医師

大人の虫歯予防にフッ素は効果的です。フッ素は歯の表面を強くし、虫歯菌の活動を抑える作用があります。フッ素塗布は、こどもの虫歯予防をイメージする方も多いと思いますが、フッ素は大人でも積極的に使用することが推奨されています。

今回は、フッ素の特徴や効果を高めるポイントについて、詳しく解説します。

フッ素の効果

4の指の形で笑顔の若い女性

フッ素が歯の表面に付着することで、エナメル質を強くし、酸に対する抵抗力を高めて虫歯の発生を予防します。

フッ素の主な効果は、以下のとおりです。

歯質の強化

歯の表面にあるエナメル質は、ハイドロキシアパタイトという成分でできています。フッ素がハイドロキシアパタイトと結合することで、フルオロアパタイトという成分に変化します。フルオロアパタイトは硬い構造なので、ミネラルが溶けだしにくく、酸に対する抵抗力が高いのが特徴です。

酸は虫歯の原因となる物質です。酸に溶けにくい歯を作ることは、虫歯予防に非常に効果的といえるでしょう。

酸の生成を抑制

もともと口の中には虫歯菌が存在しており、食べかす(糖やタンパク質)を栄養素として活動しています。虫歯菌が糖やタンパク質を取り込むと、酸を生成します。作られた酸は、歯の表面にあるエナメル質を溶かして虫歯を発生させますが、この酸の生成を抑えるのがフッ素です。

フッ素は、歯の強化だけでなく、酸の生成や働きを抑えてくれるのが特徴です。

歯の再石灰化を促進

食事後は口の中が酸性に傾くことで、カルシウムやリンが溶けだします。

しかし、唾液の作用により、カルシウムやリンが再び歯に吸収され、酸によって溶けた歯は修復されます。食べかすや虫歯菌によって溶かされた歯をもとに戻す動きが「歯の再石灰化」です。歯の再石灰化は、初期段階の虫歯を治すほどの力があり、虫歯予防において非常に重要な作用です。

また、フッ素は虫歯によって失われた歯のミネラルを補充し、歯の再石灰化を促進する効果があります。フッ素の使用は歯の再石灰化を促すことができ、虫歯予防に効果的といえます。

着色汚れの予防

フッ素が歯の表面に付着することで、歯の表面は強化されます。フッ素による歯のコーティングは、虫歯予防だけでなく着色汚れにも効果的です。定期的にフッ素を使用することで、歯の細かい傷が修復またはコーティングされ、歯の黄ばみやタバコのヤニによる色素沈着を防ぐことができます。

ふだんから着色成分の強い飲食物を摂取する方は、フッ素塗布が効果的です。

大人の虫歯予防にフッ素は効果的?

歯を出して笑っている両親と息子

大人でもフッ素は虫歯予防に効果的です。

虫歯は、歯垢の中の細菌が糖分を分解して産生する酸によって、歯の表面が溶かされることで発生します。この過程を防ぐために、歯の表面を強化することが重要です。

前述したように、フッ素は歯の表面を強化し、酸に対する抵抗力を高めることで虫歯の発生を予防します。また、虫歯によって失われた歯のミネラルを補充し、歯の再石灰化を促進する効果もあります。

フッ素塗布といえば「こどもの治療」というイメージをもつ方も多いでしょう。永久歯が生えてからの2〜3年は、歯がまだ未熟です。そのため、虫歯への抵抗力を高めるためにフッ素塗布の治療がすすめられています。

しかし、大人でも虫歯予防に効果的であることは変わりありません。

一般的に、歯科医師は定期的にフッ素を歯に塗布することを勧めています。また、市販でもフッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュがあるので、積極的に使用しましょう。定期的にフッ素を使用することで、虫歯予防に効果的な歯を維持することができます。

適切なフッ素の濃度は?

歯ブラシを使って前歯の歯磨きをする女性

医療機関で使用するフッ素と、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度には違いがあります。詳しく解説します。

医療機関で使用するフッ素

医療機関で使用するフッ素の濃度は「9,000〜123,000ppm」ほどです。特に、歯質が弱い時期のこどもには、かなり濃度の高いフッ素を使用します。

大人でも、市販のフッ素入り歯磨き粉より濃度の高いフッ素を使用するので、虫歯予防に効果的です。

市販の歯磨き粉に含まれるフッ素

市販の歯磨き粉に含まれるフッ素は「500〜1,500ppm」ほどです。

以前までフッ素の上限は1,000ppm以下と決められていましたが、2017年に変更されました。フッ素濃度の上限が引き上げられたことにより、フッ素入り歯磨き粉で歯磨きしたあとの唾液に含まれるフッ素量は、従来よりも約2倍に増加しました。

大人がフッ素入りの歯磨き粉を使用する際の使用量の目安は、以下のとおりです。

フッ素濃度 使用量
15歳以上 1,000~1,500ppm 2cm程度

参照元:フッ化物配合歯磨剤 厚生労働省

フッ素の効果を高めるためのポイント

笑顔でマウスウォッシュの液体をカップに注いでいる女性

フッ素の効果を高めるためには、以下のポイントに注意することが重要です。

歯磨き粉を全体に塗布する

フッ素入りの歯磨き粉を使用するときは、まずは全体の歯にいきわたるようにつけましょう。

一部分のみに集中してしまうと、十分な効果が得られません。歯磨き粉をすべての歯に塗布するようなイメージで磨いてください。

何度もうがいをしない

フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨いたあと、うがいは1回だけにしましょう。

何度もうがいをして口をゆすいでしまうと、付着したフッ素が流されてしまいます。フッ素を歯に残すように、うがいは1回にとどめておきましょう。

フッ素塗布後1~2時間は飲食を控える

歯磨きが終わったら、1〜2時間経つまで飲食は控えましょう。

歯磨き後、すぐに食べたり飲んだりするとフッ素が取れてしまいます。フッ素を歯の表面に定着させるためには、しばらく放置することが必要です。

毎日使用する

歯磨き粉に含まれるフッ素は、医療機関で使用されるものに比べて濃度が低いため、毎日使用することが重要です。

フッ素の効果は長期的なものではなく、特に濃度が薄い場合はすぐに効果が薄れてしまいます。フッ素の効果を維持させるためには、毎日使用することが大切です。

フッ素入りのマウスウォッシュを使用する

歯磨き粉だけでなく、フッ素入りのマウスウォッシュを使うのも効果的です。

口に含んで全体にいきわたるようにすすげば、簡単にフッ素を歯に塗布することができます。マウスウォッシュ後のすすぎは不要なので、歯磨きのようにうがいで流れてしまうこともありません。

ただし、歯磨き粉のように濃度は高くなく、「225〜450ppm」が一般的です。

歯間ブラシやデンタルフロスも使う

フッ素とは直接関係はしませんが、虫歯予防には歯間ブラシやデンタルフロスの使用も重要です。

フッ素塗布は虫歯予防に効果的ですが、歯ブラシは歯の表面しか磨けません。歯と歯の間の汚れも除去しないと、歯間部に虫歯が発生します。虫歯予防にはフッ素入りの歯磨き粉を使用しながら、歯間ブラシやデンタルフロスで歯のすべての面を磨くようにしましょう。

フッ素中毒ってなに?

腹痛で顔をしかめながらお腹を押さえてソファに座る女性

フッ素中毒とは、フッ素を過剰に摂取した場合に起こる症状です。

下痢や嘔吐、悪心などが症状の「急性中毒」、歯の色や形に異常が生じる「慢性中毒」があります。慢性中毒は、高濃度のフッ素を持続的に摂取することで、エナメル質が形成障害を引き起こし、歯に異常が生じます。

しかし、フッ素入りの歯磨き粉だけでフッ素中毒を起こすことはほとんどありません。フッ素は歯磨き粉以外にも水道水などに含まれていますが、日本の水道水はWHOが定める基準値の1.5ppmを下回る「0.8ppm以下」です。

海外ではフッ化物の錠剤が販売されているため、過剰摂取によりフッ素中毒が報告されています。

しかし、日本ではペースト状が一般的です。ジェル状や泡状などもありますが、低年齢児向けに作られたものです。フッ素入りの歯磨き粉の使用だけで、フッ素中毒を引き起こすことは考えにくいでしょう。

まとめ

歯並びのきれいな女性が笑顔で口元を指している

フッ素は大人の虫歯予防に非常に効果的です。ふだんからフッ素入りの歯磨き粉を使用して、歯を強くしましょう。

虫歯の予防にはフッ素も効果的ですが、適切な歯磨きも大切です。歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスも使用し、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが虫歯予防につながります。

フッ素の使用を検討されている方は、京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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