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京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。

インプラント治療後に違和感を覚える原因と対処法を詳しく解説!

2023.05.04

こんにちは。京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。

インプラントのイメージ図

インプラント治療は骨に金属を埋め込むため、手術後は痛みがあります。痛みは徐々におさまりますが、痛みというほどではない違和感が長く続く場合、不安になる方も多いでしょう。

インプラント治療後の違和感の原因は一つではありません。違和感や不快感がトラブルの前兆で、のちにインプラントがぐらつくなどのトラブルとなる可能性もあります。インプラント治療で後悔しないためにも、インプラントが入っている方やインプラント治療をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に違和感を覚える原因

インプラントの模型を手に持っている医師

インプラント治療後に違和感を覚える原因は、インプラント本体に問題がないケースやインプラント体に炎症などトラブルが発生しているケースなどさまざまです。

インプラント治療後に違和感を覚える原因の具体例は、以下のとおりです。

インプラント周囲炎を発症している

インプラント周囲炎は、簡単にいうとインプラントの歯周病です。

インプラントは虫歯になりませんが、周辺組織が感染すると、天然歯と同じように骨が吸収されます。初期症状は、歯茎の腫れや赤みなどで痛みが少ないため、気づきにくい傾向があります。「インプラント周辺が腫れぼったい」「歯茎が浮いた感じがする」といった違和感がある場合は、インプラント周囲炎の初期症状かもしれません。

また、インプラントにはクッションとなる歯根膜がないため、天然歯に比べて歯周病の進行がはやい傾向があります。インプラント周囲炎の早期発見には、歯科医院でのメンテナンスが重要です。

アバットメントや人工歯を固定するネジがゆるんでいる

インプラント治療は、インプラント体とよばれる金属の人工歯根を骨に埋め込み、その上に人工歯を取りつけます。人工歯を取りつけるときは、アバットメントとよばれる部品を使用して、インプラント体と接続します。

しかし、長期間使用していると、アバットメントや人工歯を固定しているネジがゆるむことがあり、人工歯が動いて違和感を覚えることがあるのです。アバットメントやネジがゆるんでいるだけであれば、ネジを締め直すことで違和感は改善できます。

インプラントの摩耗や破損で噛み合わせが変化している

インプラントに装着する人工歯も天然歯と同じように、長期間使用すると摩耗します。人工歯がすり減ることで噛み合わせが変わると違和感を覚えます。

また、ジルコニアなど天然歯より硬い素材を使用した場合、対面する歯や周囲の天然歯がすり減って噛み合わせが変わることもあるでしょう。歯ぎしりや食いしばりが強い場合は歯が欠ける可能性があるため、マウスピースで歯を守る必要があります。

定期検診で噛み合わせをチェックして、インプラントのトラブルを未然に防ぎましょう。

インプラントを埋入した直後はダメージを受けている

インプラント治療は、歯茎を切って、骨にドリルで穴をあけてインプラント体を埋め込みます。外科手術のため、術後は痛みや違和感が続くものです。

ただし、顎がしびれる、麻痺するといった違和感は、神経を傷つけている可能性があります。不安な点がある場合は、すぐに担当医に相談しましょう。手術の傷による違和感や不快感は、通常1週間から数週間程度で緩和します。

人工歯が対面する歯と強くあたっている

インプラントが周囲の歯に比べて高いと、対面する歯と強くあたるため、噛んだときに違和感を覚えます。

天然歯は歯根膜があり、歯と骨の間でクッションの役割を果たしています。

しかし、インプラントは歯根膜がないため、強い力がくわわり続けると骨に直接衝撃が伝わり、周囲の骨や歯茎が炎症を起こして、骨が吸収されるなどのトラブルが起こりやすくなるのです。

インプラントの埋入位置に問題がある

問題のあるインプラントの埋入位置は、以下のとおりです。

神経や隣の歯に触れている

インプラントを埋め込む顎の骨は、重要な神経がたくさんあります。

インプラント治療前は、レントゲンやCTを撮影してインプラントの位置を確認しますが、埋入位置や角度に誤りがあると、インプラントの先が神経に触れて違和感を覚えることがあるでしょう。

また、インプラントの先が隣接する歯に接触している可能性もあります。神経に問題がある場合は、早急に処置が必要です。

上顎洞を貫通している

上顎の歯根部は、上顎洞(じょうがくどう)とよばれる空洞があります。顎の骨がうすく、インプラント治療中に不適切な処置が行われると、インプラントの先が上顎洞をつきぬけることがあります。こうしたトラブルがあると、上顎洞に炎症が起こり、蓄膿症と似た症状があらわれることがあるのです。

蓄膿症の症状は、以下のとおりです。

  • 鼻づまり
  • 黄色い鼻水
  • 頬や目の周りの痛み
  • 頭痛
  • 嗅覚障害

上顎のインプラント治療後に、上記の症状がある場合は、インプラントが原因かもしれません。まずは、治療した歯科医院に相談しましょう。

歯が入ったことに慣れていない

歯がなかった場所にインプラントを入れると、噛み合わせのバランスが変わるため、多少の違和感を覚えます。滑舌が悪くなる場合や舌があたって異物感がある場合がありますが、少しずつ慣れるでしょう。

ただし、慣れていないと、舌を噛んだり噛み合わせがずれて痛みが生じたりする場合があります。インプラントの人工歯や仮歯を装着したあとは、硬いものはさけて、小さく切ってゆっくり食べるとよいでしょう。

インプラント治療後に違和感がある場合はどうしたらいい?

両手で頭を抱えている男性

治療後の違和感が、インプラント周囲炎やインプラントが神経に触れていることが原因の場合、対応が遅れると深刻な問題に発展する可能性があります。

インプラント治療後に違和感がある場合の具体的な対処方法は、以下のとおりです。

はやめに歯科医院を受診する

日常生活で気にならなくても、ふとしたときに違和感を覚える場合は、はやめに歯科医院を受診しましょう。例えば「ブラッシング時に出血する」「噛んだときに動く気がする」など、具体的な症状をつたえることで、正しい原因を早期発見できます。

歯科医院では、過去のレントゲン撮影やカラー写真と比較することで、骨や歯茎の変化が一目で分かります。手遅れにならないためにも、歯科医院の受診を先延ばしにしないようにしましょう。

インプラント周囲をやさしく磨く

炎症がある部位を歯ブラシで強くこすることはさけるべきですが、汚れを放置すると炎症が悪化し、歯周病が進行する危険性があります。

インプラント周辺は、汚れが溜まらないよう、柔らかい歯ブラシでなでるように歯垢(プラーク)を取りのぞきましょう。また、抗菌作用のあるうがい薬でうがいをするのもおすすめです。

一時的に表面の炎症が引いた場合でも、骨が吸収されている可能性があるため、必ず歯科医院でインプラントの状態を確認しましょう。

インプラントに力がくわわらないように注意する

インプラントに炎症がある場合、咬合力がくわわると炎症が悪化し、歯周病が進行します。また、ネジがゆるんでいる場合は、噛むことでさらにネジがゆるみ、食事中に人工歯が外れて飲み込むといったトラブルも考えられます。

違和感があると気になって触れたくなりますが、できるだけ触れずに歯科医院で適切な対処を受けましょう。

インプラントを違和感なく使用し続けるためのポイント

笑顔で会話している医師と患者

インプラントを長持ちさせるためには、毎日のセフルケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。メンテナンスを怠り、インプラントの炎症やネジのゆるみなどのトラブルが発生すると、そのたびに歯科医院を受診しなければいけません。

インプラント治療後に快適に過ごすためのポイントは、以下のとおりです。

歯間ブラシやデンタルフロスを使い、インプラント周囲を清潔に保つ

インプラントは、天然歯に比べて汚れがつきやすい構造です。

セルフケアでは、インプラントと歯茎のすき間の歯垢(プラーク)をいかにきれいに取りのぞくかが重要です。デンタルフロスがうまくとおらない場合は、ブリッジ用のフロスを使いましょう。外出時など歯磨きができない場合は、水でうがいするなどのケアが必要です。

セルフケアは毎日の習慣として積み重ねていくことが大切です。歯間ブラシのサイズや、デンタルフロスを入れ込む位置については、歯科医院でチェックを受けて、適切な方法を身につけましょう。

定期検診で噛み合わせの調節やクリーニングを行う

定期検診では、インプラントの噛み合わせの調整やアバットメントのゆるみをチェックし、レントゲンを撮影することで骨の吸収状態を確認します。また、セルフケアでは落としきれない歯垢(プラーク)や歯石を除去します。

インプラントの寿命を延ばすためには、違和感などの自覚症状が出る前にメンテナンスで対処することが重要です。

インプラントに衝撃がくわわらないように生活する

インプラントは、埋入後すぐに骨と結合するわけではありません。インプラントが骨と結合して安定するまでには、数か月から半年かかります。この時期に、インプラントや周辺組織に衝撃がくわわると、インプラントと骨の結合がさまたげられる可能性があります。

インプラント手術後の注意点は、以下のとおりです。

刺激の強い食べ物はさける

おせんべいやナッツなど、硬い食べ物はさけましょう。インプラントで硬い物を噛むと大きな力が骨に直接伝わるため、トラブルが起きる可能性があります。

また、インプラント手術直後は歯茎に傷が残っているため、辛い物など刺激物にも注意が必要です。小さく砕く、軟らかくするなどして食べる習慣をつけましょう。

激しい運動はさけて、安静に過ごす

インプラントが骨に結合するまでの数か月から半年間は、激しい運動はさけましょう。

顎の強打や相手との接触によりインプラントに衝撃がくわわると、インプラントが骨とうまく結合しなくなります。特に、違和感や痛みがない場合、インプラントのリスクを忘れることがあります。インプラント治療後に後悔しないためにも、常に注意を払って過ごしましょう。

免疫力を高める

インプラント治療直後は口内に傷がある状態のため、食べ物も制限されます。痛みが続くと食欲がなくなり、免疫力が低下します。治療後は、消化のよい食べ物や栄養価が高い食材を積極的にとるようにしましょう。

食欲がないときは、ゼリー状の経口補水液がよいでしょう。インプラント手術後に免疫力を高めることは、トラブルのないインプラントを維持するためにも重要です。

まとめ

ポイントを指さす女性

今回は、インプラント治療後に違和感を覚える原因や対処法について解説しました。

違和感の原因によって対処法は異なります。まずは、歯科医院を受診して、インプラントの状態を確認しましょう。受診時は、具体的にどのような違和感があるのか担当医に正確につたえることが大切です。また、トラブルをさけるためには、インプラント周囲の炎症やネジのゆるみなど定期的チェックが必要です。自覚症状がない場合でも、メンテナンスを行うことで、歯のトラブルをさけられます。

インプラント治療後の違和感でお悩みの方は、京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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