京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」です。

インプラントで入れ歯が落ち着くって本当ですか？

2023.03.11

京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話はインプラントと入れ歯です。

入れ歯とインプラントを併用する治療

入れ歯とインプラントを併用する治療方法があることは皆さん、ご存知でしょうか？
入れ歯、とくに下の総入れ歯は、お口のなかで動きやすいです。入れ歯を支える土台となる歯茎がしっかりされている場合はある程度安定するのでいいのですが、歯ぐきがやせた方では簡単に動くことが少なくありません。下の総入れ歯の場合は内側に舌もありますので、総入れ歯の面積も小さくて動きやすいです。
また入れ歯の下の歯茎は柔らかいです。一方、入れ歯はプラスチックで固いので、噛むことで入れ歯が沈み込むと、入れ歯が歯茎を圧迫して痛みが生じることがあります。
このような場合に、数本（1本から2本）の歯が残っていると、その場に入れ歯の針金をかけることができるので、ずいぶん動きが安定します。入れ歯が安定することで、安心してお食事やお話しができることになります。それと同じことが1本から数本のインプラントを総入れ歯の下の顎の骨に埋入して、入れ歯を固定することで可能になります。

インプラントに必要な治療

インプラントをするには、外科処置が必要になります。インプラントを併用する入れ歯をするためには、顎の骨にチタン製のネジを埋める必要があります。インプラントで入れ歯を支える方法では使用するインプラントの本数は数本です。インプラント単独の治療に比べるとインプラントの本数が減りますので、手術の負担や費用の負担が少なくなります。一般的に歯が一本もない場合、インプラント単独の治療だと、片方の顎だけでもインプラントは最低でも4から6本、多くて10本ほどのインプラントを使用する場合もあります。残念ながら、顎の骨の状態や全身の健康状態などの理由でインプラントの手術ができない場合もあります。

インプラントと併用する入れ歯について

入れ歯ですが、現状使っておられる入れ歯を使用できる場合もありますが、大抵の場合、新しく入れ歯を作る必要があります。保険の入れ歯だと強度が不足していることが多いので、新しく金属で補強された入れ歯を作ることが多いです。
個人差がありますので、インプラントを併用する入れ歯でなくてもしっかりと噛むことができる方もおられます。
インプラントをされる、されないにかかわらず、まず現状で最善の入れ歯をつかっていただけるようにいたしておりますが、もう少し入れ歯の動きが落ち着けばと感じておられる場合には、当院ににご相談ください。
本日も長文を読んでいただきありがとうございます。