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タバコと歯周病の関係

2023.02.11

京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
本日のお話はタバコと歯周病の関係についてです。
まずは歯周病のお話をしたいと思います。
歯周病は世界で一番多くの人が罹患している病気、疾患だと言われています。しかも、歯周病は進行してもなかなか自覚症状が現れにくく、自覚症状が現れたときには歯周病が重度な状態にまで進んでしまっていて、歯の保存が難しい場合もあります。歯周病はいろんな要素のと関連が示されています。例えば、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また歯周病の人は糖尿病になりやすい、という研究データもあります。肥満の方も歯周病になりやすい、という研究データもあります。
その中で今回は歯周病とタバコについてのお話をしたいと思います。
今、全国で「健康日本 21」という国民の健康づくり運動が進められています。そのなかで、歯周病予防として、喫煙が及ぼす歯周病への悪影響について正しい知識をもつことが目標のひとつに挙げられています。歯周病は歯周ポケットに棲みついた細菌によって起こりますが、タバコは歯周病の発症や進行に大きな悪影響を及ぼすリスク因子であることが明らかにされています。タバコが大きく影響したと考えられる重度歯周炎患者さんの特徴のお話をします。発赤(歯茎が赤くなること)・腫脹(歯茎が腫れぼったくなること)はあまり強くなく、歯肉退縮(歯茎が痩せること)が目立ちます。また歯茎にはメラニン色素と呼ばれる色素の沈着も見られます。上顎や下顎の奥歯のあたりの歯茎には白く角化したところがみられます。角化とは、踵の皮膚のように刺激が加わることで硬くなることを言います。歯の周りにある、歯周ポケットと呼ばれる歯茎の溝ですが、タバコを吸う人は、非常に深い歯周ポケットが存在します。

タバコを吸うと歯周病が進む理由

なぜ、タバコを吸う人は歯周病が進みやすいのでしょうか?
タバコを吸うとタバコの成分によって歯茎の血管が細くなります。いわゆる虚血状態が起こります。
血液は我々の身体の免疫を司る重要な役割を果たしています。この血液が減ることで、お口の中の歯周病菌が優勢になってしまいます。その結果、歯周病が進みます。

余談になりますが、タバコを吸っている人は、歯を抜いた後の治りも良くないです。歯を抜いたあとは血液が歯を抜いた後の傷口を覆ってかさぶたができることで治ります。タバコを吸うとこのかさぶたができにくくなります。その結果、かさぶたができないので、傷口がお口の中に露出していまい、痛みを伴う炎症を引き起こします。
歯周病やインプラントで顎の骨を増やす処置をした場合でも、骨が増えるためには血液が必要ですが、タバコを吸うと血液の量が少ないので、結果として骨が出来にくく、さらに感染のリスクもありますので、余計にひどい状態になることもあります。

タバコを吸う人が歯周病を進めないためには何をすればいい?

このように、タバコを吸っている人の多くは、歯周病が進んでいるのに気づきにくく、前歯や奥歯の裏側で歯周ポケットが深くなったり、歯を支える骨が大きく減ったりしています。また、タバコを吸う人は、歯周病の治療やインプラントの治療を行ってもなかなかうまくいかない場合が多くみられます。この問題の解決には禁煙が一番です。
禁煙をして、毎日の歯ブラシを頑張ってしていただいてお口の中を綺麗にしていただいて、3が月に1回ほど、歯科医院で歯科医師や衛生士によるプロフェッショナルケアを受けていただくことが大切です。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。

京都 左京区 歯医者 金田歯科医院 タバコ
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