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ドライマウスが引き起こすトラブル

2023.01.25

京都市左京区の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
本日のお話はドライマウスが引き起こすトラブルに関してのお話です。
前回のブログのお話の続きです。
そもそもですが、ドライマウスとは唾液の分泌量が減ったお口の状態です。
つまり唾液の機能が働きにくくなっている状態です。

唾液の機能

唾液の機能としては、
①自浄作用:お口の中の汚れを落とす
②pH緩衝作用:食べ物を食べることでお口の中が酸性に傾きますが、それを中性に戻す
③消化作用:唾液に含まれるアミラーゼという酵素によってデンプンが分解される
④食べ物をまとめる作用:食べ物を噛んで飲み込みやすく食べ物をまとめる
⑤抗菌作用:細菌の増殖を防ぐ
⑥再石灰化作用、食べ物を食べて溶けている歯の表面を元に戻す作用
⑦潤滑作用・粘膜保護:粘性のあるムチンという成分が粘膜を保護する
⑧粘膜修復作用:傷ついた粘膜の修復をする
があります。
唾液が減るとこれらの作用が減ります。
すると次のようなトラブルが起こります。

唾液が減ることによるトラブル

1.虫歯や歯周病のリスクが高まる
唾液の量が減ると、お口の中が洗浄されず、また抗菌作用も減りますので、細菌も増えます。すると虫歯や歯周病というような皆さんがご存知のお口の病気になりやすくなってしまいます。しかも虫歯や歯周病の重症化も速くなる傾向があります。

2.ちょっとしたことで口の中に痛みが生じる
唾液が少なくなると、潤いがなくなり、お口の粘膜が乾燥して唾液で保護されていない状態となります。すると、ちょっとしたことで粘膜が傷つきやすくなります。傷ができることで、お口の粘膜に痛みを感じたり、口内炎ができてしまいます。

3.口臭がひどくなる
唾液が少なくなると、抗菌作用が減りますので、その分、お口の中は細菌の量が増えてしまいます。すると、口臭も強くなります。

4.食べ物が飲み込みがしづらくなり、消化も悪くなる
食べ物を噛むことで唾液と混ざり、食塊という塊となり、食べ物は飲み込みやすい形態になります。しかし、唾液が少なくなることにより、この食塊の形成が難しくなり、ものが飲み込みづらくなります。また唾液に含まれるアミラーゼによる消化がされないため、胃腸に負担がかかります。

5.味覚障害が起きやすくなる
唾液と食べ物が混ざらないので、食べ物の味がしっかりと舌に運ばれないので味覚障害が起こりやすくなります。

6.風邪などの感染症にかかりやすくなる
唾液が少なくなると、抗菌作用が下がりますので、ウイルスや細菌に対して免疫力が下がりますので、風邪などの感染症にかかりやすくなります。

7.誤嚥性肺炎を起こしやすくなる
特に高齢者の場合、食べ物の飲み込みがしにくくなることで、食べ物が気道に入ってしまい、その結果、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。

このようにドライマウスはさまざまなトラブルを引き起こします。
口の中がネバネバする、渇く、などの症状があれば当院までご連絡をいただけますと幸いです。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。

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