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2022.11.13
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話は歯ブラシはいつ、交換する?です。
突然ですが、最後に歯ブラシを交換したのはいつですか?
見た目に歯ブラシの毛先が広がったら交換する、という人は多いかと思いますが、それでは遅い場合があります。人によって力の加え方や歯ブラシの硬さはそれぞれです。半月もたたずに毛先が広がってしまう人もいれば、何週間も毛先が広がらない人もいるでしょう。
実は、歯ブラシを交換する目安は1ヶ月です。
これは1日3回歯を磨いている場合の目安です。1ヶ月もすれば歯ブラシのコシも弱くなり、一生懸命磨いても汚れが落ちにくくなります。せっかく一生懸命磨いていても歯が綺麗にならないのです。毛先が少し広がっただけでも、汚れを落とす効率がおよそ2割も落ちてしまうそうです。せっかく磨くなら、効率よく磨きたいですよね。
また、お口の中は雑菌でいっぱいです。そこをお掃除する歯ブラシも雑菌が繁殖しやすくなります。その雑菌だらけの歯ブラシでお口の中を掃除することで、お口に雑菌を運んでしまいます。歯ブラシを水で綺麗に洗ったつもりでも雑菌は残っています。衛生面でも、1ヶ月での交換をお勧めします。
しかし、だからといって、最低1ヶ月は使えるのか、と言うとそうではありません。1ヶ月経っていなくても、毛先が広がっていたり、コシがなくなってきたりしたら交換時期です。思い切って新しい歯ブラシに交換してください。
それでも、ついつい交換するのを忘れてしまう。そんな人が多いのではないでしょうか?私も以前はよく忘れていました。そんな時は、交換する日を決めてしまうのはいかがでしょうか。
毎月8日は「歯ブラシ交換デー」!
歯ブラシの歯(ハ=8)から、毎月8日は「歯ブラシ交換デー」をライオン株式会社が申請、2017年12月27日に一般社団法人・日本記念日協会により認定、新たな記念日に制定されました。
毎月8日の記念日に歯ブラシを交換することを習慣にすれば、気づきやすくなりそうですね。
新しい歯ブラシに交換しても、すぐに毛先が広がってしまうという人は、もしかしたらブラッシング圧が強すぎるかもしれません。ブラッシング圧が強すぎると、歯ブラシの寿命を短くしてしまうばかりか、ご自身の歯や歯肉を傷つけてしまう原因になってしまいます。適切なブラッシング圧は100~200g、と言われています。歯ブラシを歯に当てて毛先が広がらない程度の圧力です。実際に量りで量ってみると、思ったより軽い力だと感じる人は多いのではないでしょうか。鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、大きく動かすのではなく1歯ずつ小刻みに動かすことで、軽い力でも十分汚れを落とすことができます。
あと、歯磨き粉をつけて歯を磨く方が多いと思いますが、歯磨き粉を多くつけてしまいますと、口の中がアワアワになって磨けていないのに歯磨き粉の爽快感で磨いたような感覚になってしまいます。歯磨き粉は小指の爪くらいの量で十分です。文献によると何センチなど細かく書いてあるものもありますが、覚えるのが難しいので、歯を磨く人の小指の爪、お子さんであればお子さんの小指の爪、大人の方であればその方の小指の爪くらいの量の歯磨き粉で磨いてください。
このくらいの量だと口を濯ぐのも1回から2回で濯ぐことができます。何回も濯がないと口の中の泡がなくならない方は歯磨き粉の量が多いかもしれません。
また最近の歯磨き粉の多くにはフッ素が含まれています。口を濯ぐ回数が多くなるとフッ素も洗い流されるのでうがいの回数は必要最低限がいいのです。歯磨き粉を小指の爪くらいの量にして口を濯ぐ回数を1回から2回にしてぜひお口の中にフッ素を止めるようにしていただき、虫歯の予防をしていただければ、と思います。
どんなに頑張って歯を磨いても、古い歯ブラシでは十分に磨けていないかもしれません。新しい歯ブラシにすることで、つるつるの気持ちのいい歯を目指してみませんか?
今日も長文を読んでいただき、ありがとうございました。