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2022.09.29
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のお話しは、年齢別の口腔ケアについてのお話です。
実は年齢によってお口の中のお掃除の仕方が異なります。
この時期は最も虫歯菌に感染しやすいです。
この時期にミュータンス菌と呼ばれる、いわゆる虫歯菌がお口の中で優勢となってしまうと虫歯になりやすくなってしまいます。
この時期を過ぎるとお口の中の細菌バランスが決まってくるので感染の可能性が低くなっていきます。そして感染したとしてもその時期が遅ければ遅いほど虫歯のリスクが下がることも分かってきています。
特にこの時期に虫歯になりやすいのが上の前歯です。
この時期はかじりとって食べる時期のため上の前歯の裏側に食べ物が溜まりやすくなります。
歯磨きを嫌がってしまうお子さんもいるかもしれませんが保護者の方が歯磨きをしっかりと行い汚れを落としてあげて下さい。
この時期を虫歯菌ゼロで過ごしていただきたいので、可能でしたら3歳までは甘いものを極力控えていただけると良いと思います。
味覚もこの時期に発達するのでこの時期に甘いものを覚えなければ、その後も極端に甘いものを欲しがることはありません。
乳歯が生え揃って、いろいろなものを噛めるようになります。
この時期は奥歯の咬む面が虫歯になりやすいです。
虫歯予防のために定期的な歯科健診とフッ素塗布が大切です!
お口を開けてじっとすることができるようになれば、歯の噛み合わせの面の溝に汚れなどが溜まらないように、あらかじめ専用の樹脂を流すと、虫歯予防に効果的です。(シーラントと言います)
4歳から5歳になると歯と歯の間の部分に虫歯が発生しやすくなります。
ですのでフロスも使用してあげることをおすすめします。
主に虫歯ができやすい場所は奥歯の歯と歯の間です。
また、歯みがき後のうがいはなるべく少ないお水で 1 回だけにする練習もしましょう。
そうすることで、歯磨き粉の中に含まれる色々な成分がお口の中に長い時間残ってくれます。
この時期は上下の前歯が生え変わり奥歯に永久歯も生えてきます。
生えたての永久歯は今までと形が異なり磨きにくく、また表面も柔らかいため、とても虫歯になりやすいです。
歯ブラシも届きにくくなるのでしっかりと奥までブラシを入れて磨きましょう。
この時期のフッ素塗布やシーラントは虫歯予防に効果的です。
可能であれば、歯と歯の間にフロスを入れるもの虫歯予防には効果的です。
この時期になるとお子さん自身が歯を磨くことになるのでブラッシングが疎かになりがちです。
塾や部活など習い事が増えて、少し不規則な生活になったり、部活の際のスポーツドリンクや間食などが増えて虫歯リスクが上がる可能性のある時期です。
虫歯リスクがまだまだ高い時期なので注意が必要です。
朝、昼、夜(学校などで昼が厳しい場合は朝、夜)の歯ブラシとフッ素塗布、シーラントが虫歯予防に効果的です。
可能であれば歯と歯の間にフロスを入れるもの虫歯予防には効果的です。
成人期は学生から社会人になり、慣れない環境や仕事によるストレスなどで歯や歯茎のケアを怠りがちな時期です。
歯周病にもなりやすい時期でもあり気付かない間に歯周病が進行してしまうじきでもあります。
定期的に歯周病の検査、そして虫歯のチェックをしてもらいましょう。
統計学的に、特に40歳以降は急激に歯周病が進むリスクがある時期です。
一生涯、ご自身の歯でおいしくお食事をしていただくためにも定期的な歯科医院での口腔ケアは大切です。
歯と歯の間に隙間がある場合は歯ブラシだけではなく、歯と歯の間に歯間ブラシを入れてお掃除していただくのも虫歯予防に効果的です。
歯と歯の間に隙間がない場合はフロスを入れるもの虫歯予防には効果的です。
高齢期では、年齢やお薬の影響で、唾液の分泌が少なくなったり、年齢とともに歯を支えてる骨がやせて、それとともに歯茎が下がってくることで歯の根元が露出し虫歯になりやすくなります。
元々、歯茎で隠れていた歯の根っこは柔らかいため、虫歯になりやすいのです。
適切な力で歯と歯茎の境目にしっかりとブラシを当てましょう。
適切な力のポイントは、歯ブラシを鉛筆を持つように持っていただくことです。握るようにして持つと力が入りすぎることがあります。
歯と歯の間に歯間ブラシを入れてお掃除していただくのも虫歯予防に効果的です。
しかし、歯と歯の間の汚れを落とすのは難しいので、フッ素を塗って虫歯予防をすることも効果的な場合があります。
ここまで年齢別のお話をしてきましたがみなさんはしっかりとお口のケアが出来ていますでしょうか?
年齢を重ねても自分の歯で美味しく食事ができるようにしていきましょう!
今日も長文を読んでいただきありがとうございました。