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2022.02.01
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
歯を磨く、これはおそらくほとんどの方がされているかと思います。
小さい頃から歯を磨く、ということは親御さんや学校の先生からよく言われてきたかと思います。
でも舌を磨く、ということをされている方はひょっとしたら少ないかもしれません。
舌を磨いて汚れを落とすことは口臭の予防になりますし、感染の予防にもなります。
舌は健康だと、表面は淡いピンク色をしています。しかし、舌に細菌が増えると、舌苔と呼ばれる、汚れが付着します。白い苔のような汚れです。
体調がすぐれなかったり、新陳代謝が下がると口腔内の乾燥が見られて、舌苔がつきやすくなります。
舌の掃除をしないと次のようなことが起こります。
まずは口臭です。
口腔内の細菌と粘膜の一部、唾液、食べかすなどのタンパク質が合わさると揮発性の硫黄化合物というものができます。これが不快な口臭の原因です。
この揮発性の硫黄化合物は舌の上で最も多く作られます。きちんと舌をお掃除することが必要です。
続いて味覚の異常です。
舌には味蕾というツブツブがあります。このツブツブがあるので、私たちは食べ物や飲み物の味を感じることができます。しかし、舌に舌苔が増えると、味蕾が舌苔に覆われてしまい、味を感じにくくなります。
正常な味覚を維持するためには、舌のお掃除が必要です。
最後に感染症や誤嚥性肺炎のリスクも上がります。
舌苔が増えると虫歯や歯周病の原因になります。虫歯や歯周病は感染症の一種です。
口腔内の衛生状態が悪くなると、その細菌が唾液などと一緒に肺に入って誤嚥性肺炎の発症のリスクが上がります。また口腔内の細菌が全身に回ると風邪や感染症の原因となることもあります。
口腔内を清潔に保ち、健康に保つことで、細菌の増加を抑えて、誤嚥性肺炎やインフルエンザ、風邪、感染症の予防に繋がります。つまり、口腔内を健康に保つことで、全身の健康に繋がります。
このように舌を綺麗に保つことはお口の中はもちろん、全身の健康にも繋がります。
ぜひ歯磨きと舌磨きをして健康の維持、予防につなげてください。
今日も長文を読んでいただき、ありがとうございました。