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2022.01.31
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今日のブログのお話はお口の中の病気で最も多い虫歯と歯周病に関してのお話です。
虫歯や歯周病を放置していると、いったいどうなるのでしょうか?
まずは虫歯や歯周病の原因についてのお話です。
虫歯や歯周病は虫歯菌や歯周病菌といった細菌に感染することで起こります。お口の中は湿度100%、温度40度前後、3度栄養が補給される、といった細菌にとっては非常に恵まれた環境です。細菌数は大腸と同じくらいの多さである、という研究データもあります。
こういった口腔内の細菌に感染すると虫歯や歯周病になります。
虫歯や歯周病は初期の段階では痛みがありません。しかし、段々と虫歯や歯周病の範囲が大きくなると痛みが生じます。
ただし、この痛みはそのまま放置するとなくなることがあります。もしくは少し和らぐこともあります。しかし、これは決して良くなっているわけではありません。虫歯で痛みが和らぐのは神経が壊死して一時的に痛みがなくなったり軽減するためです。歯周病で痛みが和らぐのは、歯がグラグラして薬を飲んだり、もしくは無意識にそこでモノを噛まないようにしたりするためです。
虫歯や歯周病は決して放置しても良くはならず、悪くなる一方です。風邪などは安静にしたり、十分な睡眠を取ったり、はたまた放置していると治ることもあるとは思いますが、口腔内は別です。
虫歯にしろ、歯周病にしろ、この痛みがない状態を放置すると、細菌による感染は歯を支えている骨にまで広がります。この状態になると骨髄炎という病気と診断されます。
骨髄炎になると、激しい痛みが何日も続きます。そして歯茎が腫れて、膿が出ます。さらに発熱もします。40度近い熱が出ることもあります。
この状態になると、なかなか飲み薬では症状が良くならないこともあります。場合によっては、入院や点滴が必要になることがあります。
また麻酔が効きませんので、原因の虫歯や歯周病の治療をすることもできません。
骨髄炎は完治するまでに数ヶ月を要することもあります。
こうならないためにも歯に痛みが生じた場合はすぐにご連絡をいただけると幸いです。
本日も長文を読んでいただきありがとうございました。