MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2022.01.30
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今回のブログでは、実際の舌磨きと疑問に関してお話をしようと思います。
いったい舌磨きはいつからするといいのでしょうか?
それは乳幼児期からです。乳幼児は、乳製品を飲みますので、白い舌苔が舌に付着することがあります。この時期に舌苔を取る場合は、濡らしたガーゼなどで保護者の方が軽く拭き取ってあげてください。
青年期や壮年期はホルモンのバランスが関わってきます。ホルモンのバランスが崩れると口臭が気になるようになります。さらに唾液が少ない、口腔内が乾燥しやすい方も舌のお掃除が必要です。
高齢期は、さらに唾液の分泌量が減ります。唾液の分泌量が減ると細菌数が増えますので、口腔ケアが非常に大切になります。また十分な水分の補給や唾液腺のマッサージも効果的です。唾液腺のマッサージですが、ほっぺたのあたりを指でゆっくりと押してグルグル回してマッサージをしてみて下さい。
舌磨きには舌ブラシの使用をおすすめします。
舌ブラシに水をつけてまずは舌の中央を磨きます。次に舌の側面を磨きます。使用後の舌ブラシは汚れを綺麗に落として清潔に保つようにしてください。
続いて舌磨きに関するよくある質問についてです。
1.歯ブラシを使って舌磨きをするのはどうですか?
歯ブラシは舌ブラシよりも硬いので、舌に傷がつく可能性があります。できれば舌磨き専用の道具である舌ブラシの使用をおすすめします。舌に傷がつくことで汚れが溜まりやすくなります。
2.舌磨きの回数はどれくらいですか?
1日1回です。夜、寝ている間は唾液の分泌量が減ります。ですので朝起きた時に1番舌の上の細菌数が増えています。1日1回朝にしていただけると効果的です。舌は非常に繊細な組織です。回数を増やしすぎると傷がついてしまい、細菌がその傷に繁殖して口臭の原因となったり、味覚の異常の原因となる場合もあります。
3.歯磨きと舌磨きはどっちが先がいいのでしょうか?
舌磨きをして、口腔内の状態を清潔にしてから、歯磨きをすることが望ましいとされています。
4.舌磨きをすると吐き気がすることがあります。その場合、対処法はありますか?
こういった吐き気を嘔吐反射といいます。嘔吐反射はお口を大きく開けることが原因とされています。できるだけ、お口を閉じながら、もしくは舌を前に突き出して磨くと嘔吐反射が少なくなります。難しい場合は無理をせず、できる範囲で舌を綺麗に保っていただくことが大切です。
5.舌ブラシの洗浄でおすすめの方法はありますか?
舌ブラシを使った後は流水でブラシの汚れを綺麗に落としてください。流水で洗う際に歯を磨くのに使用されている歯ブラシを利用すると効果的です。
注意点があります。舌ブラシの耐熱温度は製品によってばらつきがありますが、おおよそ80度ほどですので、熱湯で消毒をしないようにお願いいたします。人の手で洗うことができる範囲内のお湯であれば問題ありません。
今日も長文を読んでいただき、ありがとうございました。