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2022.01.29
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
今回のブログのお話は、残念ながら虫歯になってしまった際、どのような治療が必要になるか、についてのお話です。
まず、虫歯のお話をしたいと思います。
虫歯には、その大きさ、進行具合によって段階があります。
全部で5段階あります。
CO→初期虫歯のことを言います。
この段階では、治療の必要はありません。虫歯になりかかっている段階ですのでフッ素などでの予防が必要です。この段階ではまだ歯に穴は空いていないです。
C1→この段階では、歯の痛みなどの自覚症状はほとんどありません。しかし、歯の外側のエナメル質という部分に虫歯ができている状態です。
この段階では少し悪い部分を削り白い樹脂などで詰めるという治療が必要になります。治療の際に麻酔をしなくても済む場合もあります。だいたい1回で治療が完結する場合が多いです。
C2→この段階では、冷たいものがしみるなどの症状があります。歯のエナメル質の内部にある象牙質にまで虫歯が達している状態です。
この段階では麻酔が必要になります。先程と同じように白い樹脂を詰めれば治療が完結することもありますし、型を取って詰め物や被せ物を作らなければならない場合もあります。
C3→この段階では、激しく痛みがでることがあります。熱いものがしみたり、ズキズキした痛みが出たり、夜寝る前やお風呂あがりに痛みが出ることが多いです。この段階は、歯の中の神経にまで虫歯が達している状態です。
この段階になってしまうと、歯の中の神経を取る必要があります。まず根っこの中の神経のお掃除の治療が必要です。この根の治療には回数がかかります。そして根っこの神経の管にお薬を入れる、という治療をしてから歯の被せ物を入れる型取りをして、被せ物を作ります。その為、治療回数がかなり多くなります。
C4→この段階では歯の根っこまで虫歯が進行しています。残っている歯は歯茎の高さと同じくらいになっていることがほとんどです。ほぼ根っこしか残っていない状態になっています。
この状態では歯を残すことが難しい時があります。残せない場合は歯を抜くことが必要です。残せる場合は、まずC3の場合と同じように根っこの中の神経の治療が必要です。そのあと、歯茎の下にある歯を矯正で引っ張り上げたり、歯茎の炎症を取る治療が必要になります。歯茎の近くまで虫歯が進行している場合、歯の周りの歯茎に細菌の感染が起こり、歯の周りの歯茎に炎症があるためです。そして、その歯に被せ物をする治療をします。もし歯を抜いた場合は、その後に入れ歯かブリッジ(隣の歯も削る必要がある)・インプラント(保険外治療)が必要となります。
今日も長文を読んでいただきありがとうございました。