MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2022.01.23
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
先日のブログで中心結節についてのお話をしましたが、今回はその予防についてのお話です。
最初に少し復習をしたいと思います。
中心結節とは、下顎の第二小臼歯と呼ばれる下の歯の前から数えて5番目の歯に見られる異常突起です。
異常突起と呼ばれる形態の異常ですので、何かの拍子に折れることがあります。
折れるだけであればまだいいのですが、中心結節がおれると、その歯の神経が壊死します。
なぜかというと、その突起の中にまで歯の中の神経が伸びています。そのために中心結節が折れると歯の中の神経が口腔内に露出します。露出した神経が口腔内の細菌に感染してやがて壊死します。
前回のブログの復習を簡単に表すと上記のようになります。
このように中心結節が折れると歯の神経が壊死するなど、良くないことが起こります。
そうならないためにも破折の予防が大切になります。
では、どういった予防をするのでしょうか?
まずは第二小臼歯に中心結節があるかどうかを調べるところから始まります。それではどうやって調べるのでしょうか?口腔内を見てわかる場合もありますが、暗い口腔内を見てもよく分からない、と言うのが正直なところかと思います。学校の歯科健診や歯科医院に行って一度口腔内を見てもらう、というところが出発点となります。
中心結節がなければいいのですが、もし中心結節があればどうすれば破折の予防ができるのでしょうか?
結論から申しますと、中心結節の周りにコンポジットレジンと呼ばれる白い樹脂を流します。小さい虫歯を削ったあとに詰める白い樹脂と同じです。中心結節が折れるのは、突起のようになっていることが原因ですので、折れないように突起の部分を補強するように突起の周りに樹脂を流します。そうすることで中央結節が折れにくくなります。
もし中心結節に樹脂を流すとそこの部分が反対側の歯と強く当たる場合、折角流した樹脂がすぐに取れることがあります。その場合は反対側の歯の強く当たっている場所を調整して強く当たっている場所の当たりを弱くします。
意外と予防方法は簡単なのです。
予防の方法は意外と簡単ですが、中心結節をそのまま放置したりして、神経が壊死すると、その治療の難易度は一気に上がります。
中心結節の歯の神経の治療に関するお話も先日のブログでお話ししましたので、今回は割愛いたします。
このように中心結節の予防は意外と簡単です。
お口の中に中心結節があるかも知れない、中心結節があるかどうか調べたい、という方はぜひ一度、ご来院頂ければ幸いです。
もしお子様が学校の歯科健診で中心結節がある、と言われた際には早期に歯科医院を受診されることを強くお勧めします。
スタッフ一同、ご来院をお待ちしております。