MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2022.01.13
京都市左京区岩倉の歯科医院、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
時間をかけて食事をされる、こういったことはよくある光景ではないでしょうか?
特にお子様は時間をかけて食事をしたりおやつを食べたりされているのではないでしょうか?
大人の方も時間をかけて食べることがあるかと思いますが、特にお子様の場合、時間をかけて食事をしたりおやつを食べるとそれだけで虫歯になるリスクが高くなります。
前回あげたブログにもあるように乳歯(子供の歯)や生えてきたばかりの永久歯(大人の歯)は虫歯になりやすいのです。(なぜ虫歯になりやすいかは前回の内容になりますので割愛致します。)
例えば、一枚の板チョコを食べるとした場合、1時間で食べるのと5分で食べるのだとどちらの方が虫歯になり易いでしょうか?
答えは1時間かけて食べる方です。
なぜ同じチョコレートを食べたとしても1時間かけて食べた方が虫歯になるのでしょうか?
専門用語でステファンカーブ、と呼ばれるお口の中のpHが関係します。
理科の授業のpHです。普段、お口の中にモノが入っていないとお口の中は中性に保たれています。モノを食べるとお口の中が酸性に傾きます。
ずっと酸性だと歯が溶ける、つまり虫歯になるので、人間の身体は酸性に傾いた口腔内を中性に戻そうとします。唾液が中性に戻します。これを唾液の緩衝作用と言います。
ここで話を戻します。
5分で板チョコを食べると食べ終わった5分後から唾液の緩衝作用でお口の中は段々と中性に戻ります。
一方1時間かけて板チョコを食べると食べている間の1時間はずっとお口の中は酸性になっているのでそれだけ虫歯のリスクは上がります。
板チョコはあくまで例え話ですが、長い時間をかけてダラダラと食べるとそれだけ虫歯のリスクが上がります。それが砂糖の含まれているお菓子であれば尚更です。
お食事に時間がかかるのは仕方がないですが、例えばテレビに集中してしまって食べる時間が長くなるのであれば、お食事の時はテレビを消す、ということも一つの方法だと思います。
同じ板チョコでも食べる時間がどれだけかかるかで虫歯のリスクが変わります。
歯ブラシによる歯磨きも非常に大切ですが、食べる時間の長さも大切な要素です。
今日も長文を読んでいただきありがとうございます。