MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2021.08.15
京都市左京区岩倉の歯科医院、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
歯に寿命はある?
2019年のデータによると
日本の平均寿命は
男性が81.41歳、女性が87.45歳
です。
唐突ですが、サザエさんのお父さんの波平さんは何歳でしょうか?ネットで調べるとすぐに出てきますが、54歳です。意外に若い、と思われる方も多いのではないでしょうか?福山雅治さんとそれほど変わらないです。かつての日本人の一般的な家庭がサザエさんでは描かれていますが、サザエさんはいつ始まったのでしょうか?
1946年、昭和21年です。終戦の翌年です。あの当時の日本の一般家庭はあのような家族構成であったと思われます。あの当時、男性は約50歳、女性は約54歳が平均年齢でした。
現在は男性、女性ともに30歳ほど平均寿命が伸びています。サザエさんの時代よりも遡るとさらに平均寿命は少なくなります。つまりかつては歯の寿命が来る前に平均寿命がやってきていた可能性が高いです。おそらく50歳前後で食事ができないほどの歯の状態の方は少ないのではないでしょうか?
またかつてより食生活は軟食になり、甘いものが溢れて、また物に溢れる、物に困らない時代です。以前よりも虫歯や歯周病や不正咬合(あまり良くない噛み合わせ)になりやすい環境になっています。
平均寿命が伸びて、また虫歯や歯周病や不正咬合になりやすい環境になり、歯の寿命というものが意識され始めました。
では、歯の寿命はどのくらいか考えたことはありますか?
実際のところ歯そのものに寿命が決まっているわけではありません。
歯並びや生活習慣など様々な原因によって、ある一定の年齢で歯が抜けやすくなってしまうというのが歯の「寿命」の正体です。
よく加齢により自然に失うと思われがちですが、原因があり、その結果失ってしまうのです。
歯を失う原因の大きな要因は、
歯周病やむし歯の細菌感染によるものです。
ですので、歯周病やむし歯の予防は
とても大切になります。
その他、歯に大きな負担をかけることも歯を失う原因になります。
例えば
食いしばりや歯ぎしり噛み合わせが悪い、、
などは歯に負荷が加わるため、年月が経つにつれて歯周病を進行させてしまう原因になります。
繰り返し歯に負荷を与えることで歯が割れてしまうこともあります。
また、摂取する栄養バランスが偏ることにより抵抗力が下がり歯周病を悪化させることもあります。
では、どのような対策をとればいいのでしょうか?
まずは
細菌感染に対するアプローチ=毎日のブラッシングによるケアと定期的なメンテナンスです。噛み合わせや食いしばりなども同時にケアをしていくことも大切です。
食生活や生活習慣の改善も重要になってきます。
歯の健康が、健康寿命を延ばし人生を豊かにするといっても過言ではありません。
健康は3度の食事をして初めて保つことができます。
ぜひ定期的なメンテナンスでお口の健康を維持、増進して下さい。