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2021.08.06
京都市左京区岩倉の歯医者、金田歯科医院の院長の金田直樹です。
以前インプラントのブログでも触れましたが、今日はタバコとお口の関係についてです。
みなさんは、タバコがお口の健康にも影響を及ぼしているのをご存知ですか?
タバコの全身への害はよく知られていますが、お口への害はあまり知られていません。
タバコにより歯ぐきや歯にも着色が起こります。
喫煙者の歯ぐきが暗紫色になるのは、ニコチンの毛細血管収縮作用と一酸化炭素が原因です。一酸化炭素がヘモグロビンと結合することなかより血液の色自体もどす黒くなります。メラニン色素の沈着も強く認められます。
さらに口腔・咽頭がんの発生率が3倍になるほか、味覚が鈍くなったり、口臭を悪化させたりします。
禁煙すると太る、と言う人がいますが、これはタバコをやめることで食事が美味しくなり、ついつい食べすぎてしまうからです。
以前より喫煙者と非喫煙者で歯周病の進行具合に差があることが注目され始め、現在では喫煙は歯周病の大きなリスク要因であることもわかっています。
非喫煙者と比較すると、喫煙者の歯周病の罹患リスクは2.7倍にもなり、歯の喪失は10年早まるといわれています。
また、ニコチンの血管収縮作用により炎症症状が隠され、歯周病が進行しても出血などの自覚症状が出にくくなります。そのため発見が遅れてしまい、気づいたら重度の歯周病になっていたということがあります。
歯を抜いた後もタバコを吸っている人は吸っていない人に比べて治りが明らかに遅いです。
こうした、タバコの影響はタバコを吸っておられる方だけでなくまわりにタバコを吸う方がいらっしゃる場合にも影響が出てきてしまいます。
こうした症状や影響は、禁煙をすることによって、改善されてお口の中も健康を取り戻します。
また、禁煙すると歯ぐきの出血が増えるのはニコチンの血管収縮作用がなくなるためです。
禁煙は歯周病の予防・治療のもっとも有効な対策のひとつです!
喫煙とお口の関係をご理解いただけましたでしょうか?
喫煙は身体だけでなく、お口にも影響が出てきます。
歯周病のリスクも上がりますが禁煙によりそれらを予防、軽減できるのです。
お口のトラブルは早めに防ぎたいですよね?
お口の健康は全身の健康にも繋がります。
歯を失ってはじめて自分の歯のありがたさを感じるものです。生涯、自分の歯でお食事を楽しめるように、また身体の健康を守るためにも歯科医院で定期的にチェックとクリーニングを受けていきましょう!