MENU
09:15〜13:00(最終受付12:00)
14:30〜18:15(最終受付17:45)
2021.06.28
京都市左京区岩倉の歯科医院、金田歯科医院の院長、金田直樹です。
義歯
今回は、この『入れ歯』にはどんな種類があるのか説明をしていきます。
ノンクラスプデンチャー
部分入れ歯のみ適用です。
見た目的に金属のバネを気にされる方が多く、バネの部分が金属ではなくピンク色の特殊なプラスチックで出来ています。
歯茎の色と馴染むので入れ歯だと気付かれにくいですが、金属のバネと比べると強度が弱く安定性も劣ります。
その為金属のクラスプが付いた入れ歯よりもお口の中で動きが出やすく違和感に繋がってしまう事があります。
「スマイルデンチャー」など様々な名称があり普通のプラスチックとは違い柔らかい材質を使用する事によりお口にフィットさせる働きがあります。患者様によってはその柔らかさが噛み合わせを安定させられずに違和感になってしまう場合もあります。
歯を失った本数が多い場合は、総入れ歯に近い形の大きな入れ歯を装着する事になります。
総入れ歯に近い形の部分入れ歯は、上顎を覆う面積が広くなるので厚みによる違和感を感じられる方がいます。
金属床
入れ歯の上顎を覆う部分がプラスチックではなく金属になったものです。
金属は薄くても強度に優れている為、保険のプラスチックの入れ歯よりも薄く作ることが出来ます。
金属床に使用される金属にも種類があります。
コバルト床とチタン床です。
チタンはインプラントや心臓ペースメーカーに使用されており金属アレルギーを起こしにくい身体に優しい金属です。
金属床のメリットとデメリットは?
メリット
薄く作製出来る
髪の毛が一本お口に入っただけでも気持ち悪く感じる程お口の中はとても繊細です。
ものを飲み込みにくい、気持ちが悪いといった厚みが原因となる違和感を軽減する事が出来ます。
割れにくい
プラスチックの入れ歯よりも割れる心配が少ない入れ歯です。
温度を感じられる
プラスチックは熱を通しにくいのでお食事や飲み物での冷たさや温かさが感じにくくなります。
金属の入れ歯は熱伝導性に優れているので、冷たさや温かさを感じながら楽しくお食事をしていただく事が可能です。
デメリット
修理しにくい
プラスチックの入れ歯は、調整や修理が必要となった時に材料を足して裏打ちする事が出来ますが、金属床の場合は金属とプラスチックの接着が難しくなります。
長期間調整をされずお口の状態と入れ歯の状態の変化が大きくなってしまった時にはプラスチックの入れ歯に比べて作り替えなければならない可能性が高くなります。
高価
保険適用外の入れ歯であり、使用する材料が金属である事からも作製に費用がかかります。
料金についてはいつでもお尋ね下さい。
入れ歯の違和感の原因は色々ありますが、
調整で改善されない場合はご自身に合ったタイプの入れ歯をお作り頂く事で改善出来るかもしれません。
どういった点でお悩みなのかをご相談頂きご自身に適した入れ歯を見付けていきましょう。
次回は費用以外での
“保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い”
についてです。