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2025.04.08
歯科医院で耳にする専門用語には、患者様を戸惑わせてしまうものがいくつかあります。
例えば、歯科医師が「パツイト」と言っているのを聞いたことがありませんか。これは、「抜歯と抜糸」の発音が似ているためです。より重要な処置である抜歯をそのまま「パッシ」と発音し、後処置となる抜糸はあえてり「バツイト」と発音することで区別しているのです。
これで患者様やスタッフの「先週歯を抜いたのに、また抜歯するの?」といった不要な混乱を防ぐことができます。また、「口腔」を 「コウクウ」と発音することについても、本来の「腔」の読みは「コウ」ですから、本来は「コウコウ」と読むのでは?と疑問を感じる方もいるかもしれません。
しかし、1943年に日本解剖学会が読みを『クウ』と決定したため、医療現場で1がコウクウ」と発音するようになりました。同音異字の「孔」との区別、あるいは「空」が持つイメージが口腔内の状態を表すのに適しているなどの理由が考えられます。ただし、現在は医学用語以外でも rコウクウ」という読みの方が漫透しつつあるようです。
歯髄(歯の神経)を取る際、歯科医師が「クレンザーをください」と言うことがあります。この「クレンザー」は歯の汚れを取るものではありません。歯髄の除去には、無数にトゲのついた非常に細い金属緯で絡め取る方法が一般的で、その金属線が「クレンザー」です。その後、「ブローチを変えてください」ということもありますが、これも胸につけるアクセサリーではなく、歯の清掃に使う脱脂綿を巻いた金属線のことです。歯の中の清掃で血液や膿を取り除くために使用し、それを交換するというわけです。英語のbroach(名詞)も、「先のとがったもの」「穴あけぎり」と訳されます。最後は「クリーナー」。歯を磨くもののことではなく、歯の中を殺菌・洗浄する次直塩素酸系薬剤の疇称です。これらの用語は紛らわしいですが、歯科医師にとっては清潔が欠かせないもの。そのために患者様が耳にする機会も多い言葉なのです。
1.歯周病は全身の健康にも影響する歯周病は歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまう病気です。最近の研究では、歯周病が糖尿病や心疾患、認知症のリスクを高めることが分かっています。
初期段階では痛みがなく、自覚症状が少ないため、定期的な歯科検診が重要です。
2.正しい歯みがきの習慣歯みがきは毎日の習慣ですが、やり方によっては十分に汚れが落ちないことがあります。ポイントは以下の3つです。
□已歯ブラシは軽い力で小刻みに動かす(強く磨くと歯ぐきを傷つける)
□デンタルフロスや歯間ブラシを併用する(歯ブラシだけでは落とせない汚れがある)
□巳夜の歯みがきを特に丁寧に(寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすいため)
3.口腔内の乾燥にも注意口の中が乾燥すると、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
特に、口呼吸の習慣がある方や、長時間話すことが多い方は注意が必要です。
□水分をこまめに摂る
□唾液の分泌を促すためによく噛んで食べる
□巳口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する
4.かみ合わせの重要性かみ合わせが悪いと、特定の歯に負担がかかり、すり減りや歯の破折(割れること)の原因になります。また、顎関節や全身のバランスにも影響を及ぼします。違和感を感じる場合は、早めに歯科医に相談することが大切です。
5.定期検診とプロフェッショナルケアセルフケアだけでは取り切れない汚れや、初期のむし歯・歯周病の発見には、定期的な歯科検診が欠かせません。歯科医院でのクリーニングは、むし歯や歯周病の予防に効果的です。少なくとも3~6 ヶ月ごとの受診をおすすめします。
日々のケアと定期的なチェックで、健康な歯を守りましょう!