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2025.01.21
むし歯は、むし歯菌が糖を取り込み酸を作り出すことで、歯の成分であるハイドロキシアパタイトを溶かしてしまう「脱灰」という現象が原因で起こります。しかし、初期段階のむし歯では、適切なケアをすることで「再石灰化」と呼ばれる現象が起こり、溶けたアパタイトが再び歯に戻ります。
この再石灰化を促違するのが、フッ素(正しくはフッ化物)の役割です。フッ化物を含む歯磨き剤を使うと、再石灰化が促されるだけでなく、歯の表面が脱灰しにくい強いアパタイトに置き換わります。
これにより歯がむし歯に強くなります。
そのため、歯磨き後にフッ化物が口の中にしばらく残ることがむし歯予防1ことても重要です。しかし、歯磨き後に何度もうがいをしてしまうと、せっかくのフッ化物が流されてしまい、効果が弱まってしまいます。
そのため、歯磨き 後に汚れを吐き出した後の仕上げのうがいは、ごく少量の水で1回だけにとどめることが推奨されています。また、うがい後はしばらく飲食を控えることで、再石灰化の効果がさらに高まるといわれています。
なお、国内で販亮されている歯磨き剤は、フッ化物の濃度が安全基準内に設定されていますので、安心してお使いいただけます。
正しい歯磨きとフッ化物の活用で、大切な歯をむし歯から守りましょう!
ローマ帝国時代、初期のキリスト教徒は帝国の宗教と皇帝礼拝を拒んだため、迫害を受けていました。その中でも特に有名な殉教者の一人が、アレキサンドリアの娘アポロニアです。
年代記作家エウセビウスによると、彼女は行政官の娘として帝国の信仰を受け入れるよう求められましたが、キリスト教信仰を捨てることを拒否しました。
その結果、暴徒に捕えられ、 歯を折られ、火刑を宣告されました。アポロニアは命を脅かされながらも、自ら炎の中に飛び込み、信仰を守る殉教者として命を絶ちました。
その際、彼女は「歯痛に悩む者が私の名を呼べば苦痛から解放されるだろう」と叫んだと伝えられています。この出来事から、アポロニアは信仰心の象徴とされ、後に聖人として崇拝されるようになりました。
彼女の祭日は2月9日に定められ、特に歯の病気や苦痛からの救いを求める信者たちにとって重妻な日となりました。
中世ヨ ーロッパではアポロニアヘの信仰が急速に広まり、教会や聖堂には鉗子を持つ彼女の姿を描いた彫刻や絵画が多く飾られるようになりました。
その姿は一般的に若く美しい女性として描かれ、鉗子には抜歯の象徴が込められています。
これは当時、歯痛の治療法として抜歯が最も一般的だったことを反映しています。