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2024.08.11
「歯が折れる・欠ける」というような状態は、とても痛そうですよね。見えている歯の部分が欠けたり折れたりすることを「歯冠破折(しかんはせつ)」と言います。歯の根の部分にヒビが入ったり、割れてしまった状態のことを「歯根破折(しこんはせつ)」と言います。
歯冠破折は、詰め物や差し歯タイプの被せもの等で治すことができます。しかし、歯根破折は、破折の状態が比較的小さい場合には治せる余地もありますが、そうでない場合は抜歯になってしまいます。歯根破折は表から見えない歯ぐきの中で起こるため、なかなか気づきにくく重症化してしまうケースが多いのです。
根管治療で歯髄(歯の神経・血管)を取り除いた歯で起きています。
弱っている上に歯髄を失ってさらにもろくなったことで、破折を起こしやすくなるのです。
歯ぎしりや食いしばりのクセがあると、咬む力のバランスが偏って、一部分の歯に過度な負担がかかってしまいます。
重度の虫歯治療で被せ物を装着する際に土台が金属製の場合、天然歯より硬い金属が歯根に負担をかけて破折を招きやすくなる。
歯根破折は、以下のような症状があります。
普段は痛くなくても咀嚼時に痛む場合があります
虫歯がなくて歯が痛む場合など
破折部位から感染するとフィステルという、できものができます
部分的に歯肉に歯槽膿漏のような症状が現れることがあります
細菌の増殖や膿からくる口臭が発生することがあります
歯がグラグラして、脱落しそうになります
歯根破折は治療が非常に難しく、抜歯が必要となることが多い怖い病気です。
予防のためには、むし歯を作らないこと・むし歯の早期発見早期治療が重要です。
初期むし歯は自覚症状がなく、気が付かないことが多いです。定期健診でお口の健康を維持しましょう!
またすでに神経の治療をしている歯がある場合は、歯が割れにくい土台に変えたり、寝ているときにマウスピースを使うことなども効果的です。/p>