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口臭とは、他人に不快な気持ちを与えてしまう口から吐き出される息の臭いのことです。自分ではなかなか気づきにくく、またデリケートな問題でもあるため他人から指摘されることも滅多にありませんが、家族や近しい人からの指摘で口臭に気がつく方も多くいらっしゃいます。
主な原因は舌苔(舌についた汚れ)、歯周病、むし歯、唾液量の減少、食べ物や飲み物など多岐にわたります。呼吸器系疾患や糖尿病など、全身的な病気も影響することもあります。中でも生理的口臭は生活習慣や気分、体調、加齢などの変化に応じて発生する口臭であり、誰にでも起こりうる口臭です。
歯科医院では口臭測定器や問診、口腔内のチェックを行い、原因を特定します。当院では、口臭ガス測定器「B/Bチェッカー」(タイヨウ社製)を使用しています。B/Bチェッカーは口腔内ガス、呼気ガスを個別に測定し、臭いの起源を類推することのできる検査機器です。測定時間は僅か15秒で済むため、患者様のご負担を少なく、精度の高い検査が実施できます。
唾液にはさまざまな働きがあり、そのうちの一つが「浄化作用」です。この働きは、口腔内の汚れや細菌を洗い流すもので、唾液が少ないとその働きが十分に作用しないことがあります。この状態が続くと口の中で細菌が増殖しやすくなるため、こまめな水分補給や唾液腺マッサージが効果的です。
病的口臭ならば、原因となる病気の治療が必ず必要です。大半はむし歯や歯周病などの一般歯科的な問題ですので、歯科医院で原因疾患を治療し、口臭の改善をはかりましょう。歯科医院では歯石の除去のほか、舌の清掃、唾液量の改善指導、適切なオーラルケア製品の提案などを行います。
一時的な効果は期待できますが、原因を根本的に解決するには歯科医院での治療が必要です。口臭を改善するためにはそもそもの原因を客観的に把握し、それに対してアプローチをしていくことが非常に重要になります。
はい。にんにくやアルコールなどは口臭を悪化させることがあり、バランスの良い食事が推奨されます。ただし、これらの口臭の多くは時間の経過とともに弱まるため、治療の必要は特にありません。
ストレスで唾液分泌が減ると口臭が悪化します。リラックスを心がけることが重要です。また、実際には口臭がなく、検査でも口臭が認められないにもかかわらず本人が口臭があると思い込んでしまう「自臭症」のケースもあります。
原因や症状の程度によりますが、定期的なケアで数か月以内に改善が見られることが多いです。口臭の原因がお口の中にある場合は、セルフケアだけでなく継続して歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
口臭を予防するためには、ご自身で取り組んでいただけるセルフケアも大切です。口の中を清潔にすることが口臭の一番の予防方法でもあるため、舌の清掃や適切な歯磨きを欠かさないようにしましょう。また、日常生活でも水分摂取、ストレス管理を心がけ、定期的に歯科検診を受けましょう。