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こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
口臭があるのかどうかは、非常にデリケートで気になる問題なのではないでしょうか。歯周病が原因で口臭が発生していることも多く、歯周病による口臭は非常に強い場合があります。
今回は、歯周病による口臭の原因や特徴、対策・予防法について詳しく解説します。
歯周病とは、歯周病菌による感染症です。歯茎に炎症を起こし、進行すると歯を支えている歯槽骨を溶かします。最悪の場合、歯が抜け落ちる恐ろしい病気です。
口腔内の病気というと虫歯を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、歯周病も罹患する方が非常に多い病気です。歯を失う原因で最も多いのは、歯周病であることがわかっています。
日本人の成人の8割が歯周病に罹患している、または歯周病の予備軍だといわれています。誰もがかかる可能性のある、身近な病気なのです。
歯周病は、進行度によって4つに分類されます。それぞれの特徴と症状を確認しましょう。
歯茎のみに炎症が起こっている状態です。自覚症状はほとんどありません。
歯茎が赤くなり少し腫れ、歯磨きの際に出血することがあります。適切に歯磨きをすることで、改善される可能性のある状態です。
歯肉炎から少し進行し、浅い歯周ポケットが形成されます。歯茎の腫れや赤み、歯茎からの出血がみられますが、痛みはないのでご自身では気がつかないことが多いです。
歯石が付着し始めることもあります。歯周ポケット内は歯周病菌が繁殖しやすいので、注意して歯磨きする必要があるでしょう。
歯を支える歯槽骨は、少しずつ溶け始めます。
歯茎の腫れや赤み、歯茎からの出血に加えて、歯槽骨が半分程度溶かされた状態です。歯周ポケットが深くなり、歯周病菌がさらに繁殖しやすい状態になります。歯の根の表面にも歯石が付着するので、歯科医院で除去してもらわなくてはなりません。
歯と歯茎の境目から膿が出てくることもあります。口臭を感じるようになる方が多いでしょう。
歯が少しグラグラする、歯が浮いた感じがするなどの違和感を覚え始めます。中等度歯周炎まで進行すると、歯周病に気づく方もいるでしょう。
歯茎の腫れや赤み、歯茎からの出血や排膿がみられ、歯槽骨の3分の2以上が溶かされている状態です。歯周ポケットが非常に深くなり、歯がグラグラ動くようになります。
硬いものを食べられなくなり、痛みを感じることもあるでしょう。
歯周病菌が口腔内で多く繁殖しており、口の中がねばねばとする、血や膿の味がするなどの症状も現れます。重度歯周炎では、強い口臭が発生していることが多いです。
歯周病になると、口臭が悪化します。歯周病による口臭は、歯周病菌の出す揮発性硫黄化合物(VSC)というガスのにおいと、歯周組織が炎症を起こすことで排出される膿のにおいが混ざったものです。
揮発性硫黄化合物は、種類によってにおいが異なります。歯周病の場合は、複数のにおいが混ざり合って不快なにおいになることが多いです。
歯周病によるにおいは、歯周病菌の出す揮発性硫黄化合物(VSC)のガスのにおいと膿のにおいが混ざりあったものです。いくつかのにおいが混ざり合って、強い口臭になります。
歯周病のにおいの原因物質と、特徴を確認しましょう。
メチルメルカプタンという歯周病菌が出す、揮発性硫黄化合物のにおいです。タマネギの腐ったにおいと表現されますが、オナラにも含まれています。
不快な強いにおいを発するだけでなく、メチルメルカプタンは毒性が強いことから、歯周病をさらに悪化させる要因にもなります。
硫化水素という揮発性硫黄化合物のにおいです。メチルメルカプタンよりにおいは強くありませんが、腐った卵のにおいと表現される独特のにおいを発します。
歯周病菌を含む歯垢や、舌に付着した汚れからもにおいを発するでしょう。歯周病の場合だけでなく、朝起きたときなどに発生する生理的口臭も硫化水素によって発生します。誰でも発することのある口臭の原因物質でもあるのです。
歯周病の場合は、ほかの原因物質のにおいと混ざり合ってさらに強いにおいになります。
ジメチルサルファイドという揮発性硫黄化合物のにおいです。生ごみやキャベツが腐ったようなにおいと表現されます。
消化器系や肝臓の疾患がある場合でも、ジメチルサルファイドによるにおいが発生することがあるでしょう。歯周病や虫歯などの口腔疾患がないのに生ゴミのような口臭がある場合は、内臓系に疾患がある可能性があります。
歯周病による口臭に対策する方法は、歯周病を治療することです。歯周病が進行すると、上述したような揮発性硫黄化合物のにおいと、膿のにおいが混ざって強い口臭になります。
根本的に歯周病の治療をしない限り、においは改善されません。歯周病による口臭の対策・予防法を詳しく確認しましょう。
歯周病の原因は、歯に付着した歯垢です。歯垢は細菌の塊で、除去されずに時間が経つと歯石へと変化します。
歯周病治療の基本は、歯垢・歯石を除去することです。歯周病の進行度に関わらず、歯垢・歯石の除去をメインに行います。
歯肉炎や軽度歯周炎の段階であれば、ご自宅での歯磨きを徹底することで改善される場合があります。中等度歯周炎、重度歯周炎になると、歯科医院での外科的な処置が必要になるでしょう。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。歯ブラシでは届かない部分に歯垢が溜まって歯石が沈着するため、しっかり除去します。
歯周ポケット内の洗浄や清掃を繰り返すことで、次第に炎症が抑えられて口臭も軽減するでしょう。
歯周病は、歯石や汚れを除去すればすぐに改善される病気ではありません。歯垢・歯石除去を行ったあとも、定期的にクリーニングを受けましょう。歯周ポケットに汚れが溜まらないようにすることが重要です。
炎症が改善されて歯茎が引き締まり、歯周病が進行しにくい状態になれば、歯周病による口臭は次第になくなります。
歯周病の治療は、歯科医院でのケアだけでなく毎日行うセルフケアも非常に重要です。ブラッシング指導を受け、ご自身に合った磨き方を習得しましょう。
歯ブラシやデンタルフロス・歯間ブラシ・ワンタフトブラシなどを使用して、歯周ポケットに汚れが溜まらないように丁寧に歯磨きしてください。
3食後に歯磨きするのが望ましいですが、昼食後は職場にいるなど、歯磨きできないことがあるかもしれません。最低でも1日2回は、丁寧に歯磨きしましょう。
基本的には歯ブラシを使ったケアを行いますが、補助的に薬効成分が入った歯磨き剤や洗口剤を利用するとよいでしょう。歯周病菌の活動を抑え、口臭を軽減させるのに役立ちます。
ブラッシング指導を受けるときに、歯科医院で使用方法を確認すると安心して使えます。
今回は、歯周病による口臭について解説しました。
歯周病になると、強い口臭が発生します。歯周病が進行すればするほど、においの原因物質が多く発生し、膿のにおいと混ざり合って強いにおいになるでしょう。
歯周病が原因の口臭への最も効果的な対策は、歯周病を治療することです。歯周病が重度になれば治療に時間がかかります。治療が困難になることもあるでしょう。
そのため、歯周病を予防することが重要です。歯周病を予防できれば、歯周病による口臭も予防できます。軽度のうちに治療を受け、改善することも重要でしょう。
歯周病による口臭が気になる方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
何らかの原因で前歯を失うと、食事や人との会話などの何気ない日常を楽しめなくなります。噛む・話すなどの機能的な問題だけでなく、見た目に悩む方が多いでしょう。
今回は、前歯をインプラントにするメリット・デメリットや、具体的な治療の手順について解説します。虫歯や事故で前歯を失って治療を検討している方や、前歯がないことで自信を失っている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも、前歯を失った場合の治療にはどのような方法があるのでしょうか。主な治療法として、以下の3つが挙げられます。
部分入れ歯は、その名のとおり部分的な入れ歯のことです。前歯部分だけの入れ歯を作成して、失った歯を補います。
部分入れ歯の治療では、基本的に大きく歯を削ることはありません。ほかの健康な歯への負担を最小限に抑えて治療が可能です。
また、いつでも簡単に取り外せるため、洗浄などのメンテナンスや歯磨きがしやすいことも特徴でしょう。選択する素材によりますが、保険が適用されるのでほかの治療法と比べると安い場合が多いです。素材や形状にこだわって作成した場合は、保険が適用されないこともあります。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台として人工歯を装着する治療法です。橋を架けるように人工歯を被せるので、ブリッジとよばれています。
健康な歯を土台として失った歯を補うため、自然な噛み心地を叶えられることがメリットです。
しかし、土台となる2本の歯を削る必要があります。健康な歯を削らなければならないことは、大きなデメリットでしょう。
治療費用は入れ歯と同程度か、やや高い程度です。入れ歯と同様に、基本的には保険が適用される治療です。素材などにこだわる場合は保険が適用されません。
インプラントとは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着することで失った歯を補う治療です。歯の部分だけを補う入れ歯やブリッジとは異なり、根本部分から再建するため、天然歯に非常に近い噛み心地を得られます。
1本ずつでも、すべての歯でも補うことが可能ですが、顎の骨の厚みや量が足りない場合や、糖尿病や骨粗鬆症といった持病がある場合は実施できない可能性があります。
ほかの治療とは異なり外科手術を伴う治療なので、希望するすべての方が受けられる治療ではありません。
前歯をインプラントにするメリットは、以下のとおりです。
インプラントは、入れ歯やブリッジと比べて天然歯に近い自然な前歯を作れます。例えば、部分入れ歯で前歯を補う場合、入れ歯を固定するためのバネ(クラスプ)が見えることや、入れ歯がずれて前歯の見た目に影響を及ぼすことがあるでしょう。
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込んで人工歯を装着するため、支えるためのバネを必要としません。
また、インプラントの人工歯にはセラミックが使用されるのが一般的です。セラミックは天然歯の色調や艶、透明感の再現性に優れており、非常に自然な人工歯に仕上がります。
人工歯を支えるためのバネが必要ないこと、自然な人工歯に仕上がることから、インプラントは非常に審美性が高い治療といえるでしょう。
インプラントは、ご自身の歯で噛むような自然な噛み心地を得られます。入れ歯やブリッジとは異なり、歯根部分から再現するためです。天然歯の構造と非常に近いので、自然な噛み心地を得られます。
入れ歯やブリッジは、歯の部分のみ補う治療です。天然歯とは構造が異なるため、噛む際や話す際に違和感を覚える方が多いでしょう。
天然歯の噛む力を100%とした場合、部分入れ歯は30〜40%程度、ブリッジは50〜60%程度しか再現できません。インプラントは90%以上とされているので、硬い食べ物も問題なく食べられるでしょう。
インプラントで前歯を補った場合、ほかの治療法に比べて発音しやすいこともメリットといえます。人工歯が外れる心配や、装着時の違和感がないからです。
部分入れ歯で前歯を治療した場合、会話で口や舌を動かすことで、入れ歯が外れる・ずれることがあります。バネや歯茎を覆う床など、口内に入れると異物感が強いパーツもあるので、発音するときの感覚が掴めないこともあるでしょう。
インプラントは天然歯に近い構造で歯を補うので、自然な装着感を得られて発音しやすいです。
インプラントは、ほかの歯に負担をかけずに治療できます。
ブリッジの場合は、失った歯の両隣の歯を削って土台にしなければなりません。健康な歯を削ることに抵抗がある方は非常に多いです。削ることで、歯の寿命が縮まるケースもあるでしょう。
部分入れ歯の場合は歯を削る必要はありませんが、隣接する歯にバネをかけて入れ歯を固定します。強く締め付けることはないですが、少なからずほかの歯に負担をかけるでしょう。
インプラントは独立して治療できるので、ほかの歯に負担をかけることがありません。健康な歯の寿命を縮めることなく、失った歯を補えるのです。
前歯をインプラントにする主なデメリットは、以下の3つです。
インプラントの治療費用は、ほかの治療法と比べて高額になります。
インプラント治療には、高度な知識とスキルが必要です。前歯のインプラントは特に難易度が高いといわれているため、より専門的な知識と技術が必要になるでしょう。そのため、費用が高くなる傾向があります。
また、インプラントは原則自由診療となるため、保険が適用されません。全額自己負担しなければならないので、費用が高くなります。
歯茎は、加齢とともに下がることがあります。ブラッシングの際の力が強すぎることなども、歯茎が下がる原因になるでしょう。
インプラントを入れた前歯の歯茎が下がると、人工歯根が露出することがあります。インプラントは見た目の美しさから選択する方が多いですが、人工歯根が露出すると審美性が低下します。特に、前歯のインプラントの人工歯根が露出した場合は、非常に目立つでしょう。
インプラントの治療後は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。
インプラントの寿命は10〜15年とされており非常に長いですが、適切にメンテナンスを受けていなければ寿命は短くなります。適切にメンテナンスを受けていれば、20年以上使い続けられることもあるでしょう。
メンテナンスの際は、インプラントの状態だけでなく、口腔内全体の健康状態を確認してもらえます。何らかのトラブルが起こっていても早期に適切に対処してもらえるので、メンテナンスは必ず受けてください。
前歯をインプラントにする治療の流れは、以下のとおりです。
①カウンセリング・検査を受ける
②人工歯根を顎の骨に埋め込む
③人工歯根と顎の骨が定着するのを待つ
④アバットメントを装着する
⑤人工歯を装着する
まずは、カウンセリングや検査を行い、現在の歯や顎の骨の状態を確認します。インプラント治療ができる状態であれば、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行います。
人工歯根を埋め込んだら数週間ほど待ち、顎の骨と人工歯根を定着させなければなりません。顎の骨と人工歯根が結合したら、アバットメントを装着します。
アバットメントとは、人工歯根と人工歯を接続するための連結部です。アバットメントの装着後、歯茎が落ち着くのを待って人工歯を装着すれば、インプラント治療は終了です。
治療後は、定期的にメンテナンスを受けましょう。
インプラントの治療費用は、部位に関わらず1本300,000〜400,000円程度です。実際の費用は歯科医院によって異なるので、治療を受ける前にしっかりと確認してください。
今回は、前歯をインプラントにするメリット・デメリットや治療の流れ、費用について解説しました。
前歯を失うと非常に目立つので、ストレスに感じる方が多いでしょう。インプラントは健康な歯に負担をかけることなく、失った歯を補える治療です。
審美性が高いだけでなく、天然歯に近い感覚を得られるなど機能性も優れています。前歯を失った方は、インプラントを検討してはいかがでしょうか。
前歯のインプラント治療をご検討の方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
虫歯は、20歳以上の9割以上の方が罹患した経験を持つ身近な病気です。虫歯の症状は、歯の痛みだけではなく、頭痛・発熱・食欲不振など日常生活に大きな影響を与えます。虫歯にならないためには、食事に気をつける必要があるでしょう。
今回は、虫歯になりやすい食べ物・なりにくい食べ物と、虫歯になりにくい食べ方について解説します。
虫歯は、歯垢(プラーク)の中にいる虫歯菌が出す酸によって歯が溶け出し、やがて歯に穴をあける病気です。医学的には、う蝕とよばれており、症状の進行度に合わせてCO〜C4に分類されます。COの虫歯であれば、口腔内環境を整えることで自然に治癒することも多いです。
虫歯は、早期発見・早期治療・予防が非常に重要です。虫歯のメカニズムを簡単にご紹介するので、虫歯予防の参考にしてください。
チョコレートなどの甘い食べ物が歯を溶かすという印象を持つ方も多いですが、実態は異なります。虫歯は、ミュータンス菌をはじめとする口腔内細菌が原因です。甘い食べ物は細菌が好む栄養源であるだけなので、あくまでリスク要因に留まります。
細菌は、砂糖(糖分)を栄養源として、歯を溶かす酸を放出します。細菌によって作られた酸は、唾液の作用によって中和されるのが通常の状態です。
しかし、細菌の働き・繁殖環境などのリスクが重なると中和のバランスが崩れ、虫歯が進行します。
虫歯は、細菌・糖分・口腔内環境の3つの要素が影響を及ぼしています。基本的には、歯磨きを中心とした日々の口腔ケアが重要です。
虫歯菌のなかで特に虫歯への影響度が高いのは、ミュータンス菌です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には、本来存在していません。保育者と話す・遊ぶなどして関わるうちに、保育者の唾液を介してこどもに伝播します。こどもの口腔内に虫歯菌を増やさないためには、保育者の口腔内を清潔に保つことが重要でしょう。
乳幼児でも成人でも、口腔ケアを丁寧に行って虫歯菌の増殖を防ぐことが重要です。
砂糖は、虫歯菌の栄養源となります。虫歯を予防するために、砂糖を多く含む食べ物・飲み物は避けましょう。近年、甘さを人工甘味料で補い、砂糖そのものの使用を抑えた商品が多く製品化されています。理論上、虫歯菌の栄養源が口腔内に残らないため、虫歯の進行を抑制できるでしょう。
ふだんの食べ物・飲み物に含まれる砂糖の量を意識してみましょう。
口腔ケアの基本は、歯磨きです。歯磨きをより効果的に実施するには、マウスウォッシュやデンタルフロスを使用するとよいでしょう。いずれも、歯ブラシのあとに仕上げとして行われていることが多いようです。
しかし、デンタルフロスは歯ブラシの前に行ったほうが歯垢を取り除けているというデータがあります。正しく歯磨きを行い、虫歯のリスクを軽減しましょう。
歯の表面が白く濁った・ザラザラするなどの症状があれば、虫歯になっている可能性が高いです。虫歯の進行と食べ物は切っても切れない関係にあります。
一度食べれば虫歯になるという食材はありませんが、積み重なることで歯にダメージを与えます。注意すべき食べ物を知ることで、虫歯を予防できるでしょう。
虫歯になりやすい食べ物の特徴は、以下のとおりです。
具体的には、キャラメルや飴、チョコレートなどです。飲み物では、ジュース全般を注意しなければなりません。
粘着性が高く糖分を多く含む食べ物を頻繁に摂取する方は、虫歯のリスクが非常に高いといえます。禁止する必要はありませんが、摂取しすぎないように注意しましょう。
硬い食べ物を食べると歯が丈夫になると思う方は多いです。適度な硬さであれば、咀嚼機能を向上させ唾液の分泌を促進するでしょう。
しかし、過度に硬い食べ物は、歯の表面をコーティングしているエナメル質を傷つける可能性があります。本来、エナメル質は、唾液の働きによって修復が可能ですが、傷ついた状態で虫歯菌の酸を受けると、自然修復が不可能になることがあるでしょう。
酸味が強い食べ物には、文字どおり酸が含まれています。酸性の物質にはカルシウムを溶かす作用があるため、注意が必要です。
長時間酸性の食べ物を口腔内に含んでいると、歯の修復(再石灰化)を阻害する危険性があります。
ステインとは、歯の着色汚れのことをいいます。歯を着色する代表的な飲み物としては、コーヒーが挙げられるでしょう。
ステインが付着した状態の歯は、虫歯菌が留まりやすいです。口腔内のpHに影響を及ぼし、歯の修復にも悪い影響を与える可能性があります。
コーヒーや紅茶、緑茶、ココア、ワインなど、ステインが付着しやすい飲み物を飲んだときは、なるべく早く口腔ケアを行いましょう。
虫歯になりにくい食べ物は、以下のとおりです。
フッ素には、歯の再石灰化を促す効果があります。歯質を強化する作用や、虫歯菌を殺菌する作用も期待できるため、虫歯予防にもつながるでしょう。
フッ素が含まれる食品は、以下のとおりです。
フッ素は、ほとんどの食品に微量に含まれています。ビタミンやミネラルのように、毎日摂るべき必須の栄養素です。フッ素が多く含まれる食品を意識して食べましょう。
カルシウムは、歯の原料になる大切な栄養素です。カルシウムが不足していると、歯の修復がうまくできない場合があります。
カルシウムが含まれる食品は、以下のとおりです。
日本人は、諸外国の人に比べるとカルシウム摂取量が少ないといわれています。カルシウムは吸収率が低い栄養素であるため、意識して摂取しなければ十分な量になりません。
虫歯になりにくい食べ方は、規則正しく食事を摂ることです。食事の時間が不規則で回数が多ければ、虫歯リスクが高いといえます。
食べ物を口に入れる以上、少なくとも歯に何らかのダメージを与えています。日々の生活のなかで、どれだけ歯に修復の時間を与えられるかが重要なのです。食事の時間が規則的であると、唾液分泌がスムーズとなって口腔内のpH調整によい影響を与えます。
1回1回の食事の間隔が適度に空いていることも重要です。食べ物が口にない状態のときに歯の修復が行われているため、修復の時間を十分に確保しましょう。
間食は食事間隔を狭めるため、なるべく控えたほうがよいといえます。
虫歯菌のエサを除去するには、歯磨きが特に有効です。1日に3回以上、1回5分以上を目安に行いましょう。
歯ブラシだけでなく、マウスウォッシュやデンタルフロスを積極的に使用するとより効果的です。特に、就寝中は唾液の分泌量が減るため、夕食後・就寝前の歯磨きは非常に大切です。
虫歯は、虫歯菌が歯に付着した汚れを栄養源として繁殖することが原因で発生します。歯磨きは虫歯菌や汚れを除去する行為なので、治療行為の一つに分類できるでしょう。
歯磨きをしていなければ、汚れが歯に固着して歯石に変化します。歯石は、ご自身では取り除けず、汚れを吸着しやすいので、速やかに歯科医院でクリーニングを受けて落とす必要があるでしょう。
口腔内環境を悪化させないように、日頃から丁寧に歯磨きを行ってください。
歯磨きのタイミングは、食後30分以内が理想といわれています。口腔内を速やかにケアすることで、口腔内が酸性になる時間を短くできます。
ただし、エナメル質が薄くなっている人は、30分ほど時間をあけてから歯磨きしたほうがよいでしょう。口腔内がアルカリ性に傾いている際に、唾液が徐々に分泌されるためです。唾液による歯の再石灰化の効果を期待するには、少し時間をあけたほうがよいとされています。
歯の健康を損なう要因は数多くあります。
歯磨きは虫歯予防に効果的ですが、仕事などで外に出ている状況では歯磨きできないこともあるでしょう。虫歯になりやすい食べ物を避けることで、虫歯のリスクを低減できます。虫歯になりにくい食べ物を積極的に摂取することも効果的でしょう。 虫歯を予防するうえで、食生活を見直すことは非常に重要です。ご自身の好物や頻繁に食べるものが、歯に悪い影響を与えているのか、よい影響を与えているのか、一度考えるとよいでしょう。食生活を改善して、虫歯リスクを下げ健康的な口内環境を保ってください。
虫歯治療をご検討の方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
虫歯や歯周病で奥歯を失ったとき「奥歯は見えないからそのままでもいい」と考える方がいるかもしれません。奥歯を失ったまま放置するとさまざまなリスクが発生するため、早期に治療する必要があります。
歯を失ったときの治療法としては、インプラント・入れ歯・ブリッジの3つが挙げられるでしょう。特にインプラントには多くのメリットがあり、多くの方が選択している治療です。
今回は、奥歯の治療にインプラントを選択するメリットと注意点を解説します。治療を検討する際に知っておきたいインプラントのデメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
奥歯の役割は、食べ物を噛み砕いてすり潰すことです。食べ物を細かくすることで、胃や腸での消化・吸収が促進されます。また、奥歯は噛み合わせを安定させるという重要な役割も担っており、お口と体の健康にとって非常に大切な歯です。
しかし、奥歯は磨きにくく、歯の溝や歯間に汚れが蓄積して虫歯になりやすいといえます。特に、第一大臼歯は、噛む力が強く噛み合わせの基本にもなる大切な歯ですが、最も虫歯になりやすい歯です。
奥歯を1本失うだけで、噛む力は30~40%低下するといわれており、消化・吸収にも悪影響を及ぼします。胃や腸に負担がかかるので、全身の不調の原因にもなりかねません。
奥歯は、お口との全身の健康を維持するために大切な歯です。奥歯を失ったときは、早期に治療を行いましょう。
奥歯は消化・吸収の促進や噛み合わせの安定など重要な役割を担うため、奥歯を失うとさまざまなリスクが発生します。奥歯を失うリスクについて、詳しく確認しましょう。
奥歯に限りませんが、正常な状態では上下の歯が噛み合います。
しかし、奥歯を失うと噛み合う歯がなくなります。噛み合う歯がなくなったことで、本来の位置から突出することがあるのです。
「挺出(ていしゅつ)」といわれる状態ですが、挺出は歯を失ってすぐに起きるものではありません。少しずつ変化するため、ご自身でも気づかない場合が多いです。
奥歯を失って時間が経過してから入れ歯やブリッジ、インプラントなどで治療したいと思っても、歯の高さのバランスが悪くなっているため治療できない可能性があります。
奥歯を失うと、歯並びに悪影響を与えます。歯を失って空いたスペースにほかの歯が移動する・斜めに倒れるためです。
また、歯を失うと舌で歯があった場所を触る癖がつく方が多いです。周囲の歯を舌先で押すことで、歯並びが悪くなる可能性もあるでしょう。
歯を失うと、噛み合う歯が挺出する、周囲の歯が移動するなど、噛み合わせがずれる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、矯正治療を行わない限り改善できません。
噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を発症するリスクがあります。頭痛や肩こりにつながる、集中力が低下するなど、心身の不調にもつながりかねません。
奥歯を失った状態で放置すると、少しずつ歯茎が下がります。歯を支える歯槽骨が機能を失い、骨量が少なくなるためです。
歯槽骨が少なくなると、インプラント治療をするときにインプラント体を埋め込めなくなります。
奥歯がなくなると、すき間から空気が漏れて発音しづらくなります。特に、サ行・タ行・ラ行の発音が不明瞭になる方が多いです。
相手が聞き取りづらくなり、コミュニケーションにも支障をきたす可能性があるでしょう。
奥歯を失うと、反対側の奥歯で噛むようになる方が多いです。片側だけで噛み続けると、左右の噛み合わせのバランスが崩れ、筋肉や骨格に悪影響を及ぼします。
頭痛や肩こり、姿勢の変化など、体全体の不調につながる可能性があるのです。
奥歯を失うと、食べ物を十分に噛み砕くことができなくなります。胃や腸などの消化器官に負担がかかり、腹痛や吐き気などを引き起こす可能性があるでしょう。
奥歯を失った際は、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つの治療法があります。なかでも、インプラントを選択すると多くのメリットがあります。
失った奥歯の治療にインプラントを選択するメリットを詳しく確認しましょう。
インプラント治療では、失った歯の周りにある歯に負担をかけずに奥歯を補うことができます。入れ歯やブリッジでは、周りにある健康な歯を削り、土台にして義歯を装着します。
一方、インプラントは周囲の歯を削る必要はありません。周囲の健康な歯に負担をかけることなく、奥歯の機能を取り戻すことができるのです。
奥歯をインプラントで治療すると、天然歯と同じようにしっかり噛んで食事できます。顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定できるためです。
入れ歯やブリッジ、特に入れ歯は噛む力が極端に弱くなります。部分入れ歯の場合、天然歯の30〜40%の噛む力しかないとされています。噛むときに痛みが出ることもあるでしょう。
インプラントを選択することで、歯を失う前と同じように食事を楽しめるのです。
ブリッジで治療する場合、ブリッジと歯の境目などに汚れがたまりやすく、土台の歯が虫歯になりやすいです。部分入れ歯の場合も、固定する留め具の周りに汚れがたまって、虫歯の原因になります。
一方、インプラントの歯は虫歯になりません。ケアを怠らず、しっかりとメンテナンスすることで長期間維持できるでしょう。
奥歯のインプラント治療には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットについても理解して、納得したうえでインプラント治療を受けましょう。
インプラント治療には基本的に保険が適用されないため、費用が高額です。歯科治療で保険が適用されるのは、歯の機能を取り戻すための最低限の治療に限定されているためです。
歯の機能を取り戻すことに加え、審美性の向上も目的としたインプラント治療は、保険適用外となります。
しかし、インプラントは平均寿命が10~15年と長く、審美性・機能性にも優れています。長期的に考えると、必ずしも高額とはいえないでしょう。
インプラント治療後は、主に口腔ケア不足によってインプラント周囲炎という感染症を発症するリスクがあります。インプラント周囲炎は、インプラントの歯周病です。
進行すると歯茎の腫れや出血、排膿などの症状が現れます。治療せずに放置すると、最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあるため注意が必要です。
インプラント周囲炎は、初期段階では自覚症状がないことが多く、進行してから気づく方も珍しくありません。進行するとインプラントを維持できなくなることがあるので、予防することが非常に重要です。
インプラント体(人工歯根)を骨に埋め込んだあとは、骨とインプラント体が結合するための定着期間が必要です。定着期間は3~6か月程度とされていますが、長くなる可能性もあります。
定着期間のあと、上部構造(人工歯)の型取りを行い、完成した上部構造を装着して治療が終了となります。
そのため、短くても6か月程度かかるでしょう。顎の骨の厚みが足りない場合は、骨造成という手術が必要になります。骨造成を行う場合は、さらに4〜5か月ほど治療期間が長くなります。
インプラント治療を受けたあとは、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けなければなりません。インプラントの歯は虫歯になりませんが、セルフケアやメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎になる可能性があります。
インプラント周囲炎を予防するには、毎日の口腔ケアと歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。歯科医院で歯や歯茎の状態を確認してもらい、ご自宅では落とせない汚れをクリーニングで除去することが大切です。
インプラントの歯を長期的に維持し、お口全体の健康を保つためにも、定期的に歯科医院のメンテナンスを受けましょう。
奥歯のインプラント治療を受ける場合の注意点を確認しましょう。
奥歯のインプラント手術には、神経や血管を損傷するリスクがあります。下顎には、神経や血管が通る大きなが管があるためです。
トラブルを防ぐために、歯科用CTによる検査で神経や血管の位置を把握したうえで手術を行います。
インプラント治療では外科手術を行うため、合併症のリスクを伴います。インプラント体と骨の結合や傷の治癒を促し、術後感染などの合併症リスクを低減するためには、全身の健康管理が非常に重要です。
特に、糖尿病や骨粗鬆症、貧血がある方は注意してください。免疫力が低下しやすいため、傷の治癒が遅れ感染症のリスクが高まる可能性があります。
インプラント治療を安全に行えるように、持病のある方は主治医に相談して健康管理を行いましょう。
喫煙は、インプラント体と骨の結合を妨げます。タバコに含まれる成分が血流を悪化させるためです。
喫煙は、インプラント周囲炎の原因になることもあります。治療の成功率を低下させないために、禁煙に取り組みましょう。
インプラント治療は自費診療なので、歯科医院によって費用が異なります。費用相場は、1本あたり300,000〜400,000円程度です。手術費用とインプラント体、アバットメント(連結部)、上部構造(人工歯)の費用が含まれます。
ただし、骨造成を行う場合は、50,000〜250,000円程度追加で費用が必要になるでしょう。奥歯は前歯に比べると審美性が求められないため、使用する素材によっては前歯の治療よりも費用が安くなる可能性があります。
医療費控除などの制度を活用することで、経済的な負担を軽減できます。インプラント治療にかかる費用は決して安くありません。治療を開始する前に、実際にかかる費用や制度についてしっかりと確認しましょう。
奥歯には、食べ物を噛み砕いてすり潰し、消化・吸収を促進する役割や、噛み合わせを安定させるという重要な役割があります。奥歯を失うと歯並びや噛み合わせが悪くなり、全身の健康にも悪影響を及ぼすでしょう。
奥歯を失った際は、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで治療しますが、インプラントは機能性・審美性に優れた多くのメリットがある治療法です。
しかし、治療期間が長い、費用がかかる、定期的にメンテナンスを受ける必要があるなどのデメリットもあります。また、インプラントは外科手術を行う治療のため、合併症のリスクも伴います。
失った奥歯の治療にインプラントをご検討の方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
「虫歯を治療したからもう安心!」と思っている方はいませんか。治療した歯は、生まれ持った歯に比べて再び虫歯になるリスクが非常に高いです。一度治療した歯が再び虫歯になることを、二次カリエスといいます。
今回は、二次カリエスの原因や予防方法について解説します。
二次カリエスとは、一度治療した歯が再び虫歯になることです。歯は、風邪などの内的な病変とは異なり、一度でも治療するともとの状態に戻ることはありません。
治療の際は器具を使って病変を削り取り、穴が空いた部分や足りなくなった部分を金属などの補綴物(ほてつぶつ)で補います。
どれだけ腕のよいドクターが治療し、素晴らしい技術を持った歯科技工士が補綴物を作成しても、天然歯に勝るものはありません。治療直後は問題がなくても、時間の経過とともに削った歯と補綴物にすき間が生じることもあります。
生じたすき間から細菌が入り込み、補綴物の奥で再び虫歯になることを二次カリエスとよびます。
二次カリエスの原因は、以下のとおりです。
歯科医院や歯科技工所の技術力は、補綴物の仕上がりに大きく影響を与えます。詰め物の治療を例にあげて確認しましょう。
詰め物の治療には、大きく分けて3つの工程があります。
窩洞形成(かどうけいせい)とは、虫歯を削り取ったあと、歯の形をきれいに整えることです。補綴物の形を決定づける工程なので、非常に重要といえます。
窩洞(かどう)を適切に削ることで、あとから入れる補綴物との適合性を高められます。二次カリエスの発生を抑制することが可能になるでしょう。
歯科医師の技術が、二次カリエスの発生度に影響を与えるのです。
窩洞形成をしたあとは、印象採得を行います。印象採得は、歯の型取りのことです。
水と粉末を練り上げた印象材をトレーに乗せて、口腔内に入れて硬化させて印象を採得します。水を加えると効果する粉末を使用するので、作業に時間がかかると患者様のお口に運ぶ前に硬化が始まります。
技術者が迅速に印象採得を進めなければなりません。印象材を練り上げる技術にも完成度は左右されるでしょう。
正確に印象採得できた場合でも、歯科技工士の技術によって補綴物の仕上がりに大きく差が出ます。
作成された補綴物を装着する際は、歯科用セメントを使用します。歯科用セメントは、薬液と粉末を配合して使用するのが一般的です。
補綴物を正確に装着するには、さまざまな要因が影響します。歯科用セメント作成や歯への塗布などの工程に時間をかけ過ぎると、補綴物が十分に歯に接着されず、浮く原因になります。
すき間が生じて細菌が侵入することで、接着した補綴物の奥で二次カリエスが発生するでしょう。
「毎日歯磨きをしていること」と「しっかり汚れが落ちていること」は同じではありません。適切なブラッシング方法を習得していなければ、歯磨きをしてもプラーク(歯垢)が口腔内に残留する可能性があります。
口腔内に汚れが残留していると、二次カリエスを引き起こすでしょう。
市販の歯ブラシには、多くの種類があります。ご自身の歯並びに適したものがわからない方もいらっしゃるでしょう。
市販されている歯ブラシには、形状や大きさなどが不適切なものも見受けられます。ご自身の口腔状態や歯の形状に合っていない歯ブラシで磨いても、高い清掃効果は期待できません。
歯ブラシと口腔内の状況が適合していないとうまく清掃できず、口腔内にプラーク(歯垢)が残留します。二次カリエスの大きな原因となるので、適した歯ブラシを選ぶことが重要です。
歯ぎしりをすると、歯の噛み合わせ部分に大きな負担がかかります。補綴物にも負荷がかかり、摩耗する可能性があります。すき間が生じて細菌が入り込み、二次カリエスを引き起こすことがあるでしょう。
保険治療の対象となっている金属の補綴物は、保険外の治療と比べて強度が劣ります。日常的な咀嚼などには耐えられても、強い負荷には耐えられないでしょう。
特に銀歯は経年劣化しやすいので、時間が経つと天然歯との間にすき間が生じます。
年齢にともなって、口の動きや姿勢などは変化します。姿勢が変わると歯の噛み合わせも変化するでしょう。
歯ぎしりが強くなる、部分的に強く噛み合う部分が生じるなど、悪い変化も現れます。補綴物が摩耗し、二次カリエスになる可能性があるでしょう。
スナック菓子やインスタント食品などは、柔らかく噛みごたえのないものが多いです。よく噛むことで唾液の分泌が促されますが、噛まなくても飲み込めるものを日常的に食べると、唾液の分泌が促進されません。
唾液には汚れを洗い流す自浄作用がありますが、唾液の分泌量が低下すると作用を十分に受けられません。プラークが口腔内に残留し、虫歯や二次カリエスの原因となります。
二次カリエスを予防する方法は、以下のとおりです。
虫歯は、初期段階では痛みがありません。痛みを感じる場合、虫歯が進行して大きくなっていると考えてよいでしょう。
定期検診を受けることで、痛みを感じる前の小さな虫歯を発見できます。二次カリエスを予防するには、定期検診を受けることが非常に重要です。
二次カリエスの予防には、セルフケアが欠かせません。どれだけ素晴らしい治療を受けても、口腔内の衛生状態がよくないと細菌が繁殖します。
治療した歯を守り二次カリエスを防ぐためには、口腔内を清潔に保つことが重要です。
歯ブラシだけで落とせる汚れは、約60%といわれています。適切に補助器具を使用しないと、口腔内にプラークが残留するのです。
歯科衛生士などのプロの指導を受け、歯間ブラシやフロスなど、ご自身に適した補助器具を使用しましょう。口腔内の汚れが除去されれば、二次カリエスを予防できます。
歯ぎしりが強い方は、就寝時にマウスピースを使用するとよいでしょう。寝ている間に行う歯ぎしりは、歯に起床時の何倍もの強い負荷をかけます。
歯ぎしりによる補綴物の破損や歯の摩耗を防ぐために、マウスピースを使用しましょう。
健康保険が対象となっている補綴物は、経年劣化しやすいです。噛み合わせが深い、歯ぎしりの癖があるなど、特殊な口腔状態の方に使用すると、劣化や破損が促進される可能性があります。
より丈夫で長持ちする補綴物を用いて治療をすることで、二次カリエスの発生率を与抑制できるでしょう。
柔らかい食べ物は粘度が高く、咀嚼時に歯に絡みついてプラークとして口腔内に残留する傾向にあります。繊維質の多い食物を選択しよく咀嚼することで、唾液の分泌が促されます。
口腔内の自浄作用が高まり、二次カリエスを抑制できるでしょう
二次カリエスは、補綴物の適合と口腔内ケアによって防げます。技術力の高い歯科医院で治療をすること、セルフケアを徹底することを意識すれば、二次カリエスを予防できるでしょう。
二次カリエスの予防には、定期検診を受けることも非常に重要です。初期の虫歯は痛みなどの自覚症状がないことが多いので、ご自身で気づくことは難しいでしょう。
発生したばかりの虫歯の場合、歯磨きを適切に行うことや、フッ素を塗布することで改善できる可能性があります。虫歯が進行する前に対応できるように、何も症状がなくても定期検診を受けてください。
虫歯や二次カリエスにお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
当院で導入しております、歯科用ミリングマシン「ローランド社 DWX-4」のご紹介です。ローランド社は、工業用 3D 切削加工機で 25 年以上の実績をもつ日本のメーカーで、 常に高品質な製品づくりを追求しています。ローランド社の製品は世界 133 か国以上で使用されています。このような歯科用ミリングマシンを院内に導入することの意義は、より多くの患者様に高クオリティの歯科治療を安定的にご提供できることにあります。
「ローランド社 DWX-4」は、ジルコニアやハイブリッドレジンなどを切削して主にCAD/CAM冠などの補綴物を作製できる 3 次元切削加工機です。CAD/CAM 冠とは、歯科用 CAD/CAM システムを用いて製作したハイブリッドレジンクラウンです。レジンと呼ばれる白い歯科用プラスチック素材にセラミック(陶材)の粉末を混ぜた材料を用いていることから、従来の銀歯に比べて審美性に優れ、金属アレルギーも起こりにくい新しい被せ物として注目されています。
これらは CAD や CAM の技術により、設計・作製されています。技工物を作製する際に 使用するのが CAM です。CAM(Computer Aided Manufacturing)は、直訳すると「コンピューター支援製造」といい、CAD で作製した図面のデータからマシニングセンタなどの NC 工作機械を動かすためのツールパスという加工プログラムを作るためのソフトです。 NC 工作機械は加工機に直接手入力で作業することができますが、操作者の高い技術の習得や所要時間の長さなどのデメリットがありました。しかし、CAM を使用することにより、この手間を省いて早く正確に加工プログラムを作成することができます。さらに、コンピューター上で加工プログラムのシミュレーション確認・修正ができるため、作業工程に移ってからのミスなどを減らすことが可能です。
当院で採用しております CAD ソフトや CAD/CAM 冠については、以前にご紹介したこちらもご参照ください。→歯科用CADソフトexocad(エグゾキャド)とは – 京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。 (kanedashika.jp)
まず初めに、歯科医院で歯を削り土台を作ります。その後、歯型や噛み合わせのデータをとり、それをもとに CAD ソフトを用いて技工物をデザインします。
次に、その設計データをもとに、3 次元切削加工機が歯の色のブロックを削り、被せ物を作製します。その際に使用されるのが、歯科用ミリングマシンです。歯科用ミリングマシンとは、CAD/CAM システムを利用した小型の切削加工機で、補綴物を CAD でデザインされたプログラムにより自動加工します。まず、ディスクと呼ばれる円盤状の歯科材料を、ミリングバーを使って歯の形に削り出します。ディスクの材料には、非金属のジルコニア、セラミック、ワックス、PMMA(アクリル樹脂)などがあります。材料によって変色や劣化、審美性など、それぞれ特徴があるため、目的や患者様のご要望に応じて使い分けていきます。
歯科用ミリングマシンには、ドライ(乾)式、ウェット(湿)式、乾湿兼用モデルの 3 種類があります。
加工時に水やクーラント(冷却水)を使用しない加工方式です。主にやわらかい素材(ジルコニア、レジン、PMMA など)を削るため、0.5mm 台の小型ツールが使用可能で、細かい造形加工が得意です。一方、硬い材料を削る場合は、小型ツールですと折れたり加工時間が長くなるなどのデメリットが生じるため、あまり使われません。
加工時に水やクーラントをかけ、摩擦熱を抑えながら研磨する加工方式です。主に硬い材料(ガラスセラミック、チタンなど)を加工する際に採用されます。
乾式、湿式両方に対応している兼用モデルです。1 台で様々な材料の加工に対応できるメリットがある一方で、ウェット加工からドライ加工に切り替える場合など、機内の清掃や乾燥などにやや手間を要します。
今回ご紹介しております「ローランド社 DWX-4」は、この中では乾式(ドライ方式) にあたります。
歯の噛み合わせや見た目は日常生活に大きく影響します。そのため、歯科用ミリングマシンにも高い加工精度が求められます。加工精度を高く維持するためには、正確な「ツールの原点出し」と「ワークの位置決め」の 2 点が非常に重要です。「ツールの原点出し」とは、ツールの加工開始点を決めることを指します。ミリングマシンではφ1mm 以下の極細ツールを使用して硬い材料を加工するため、徐々に摩耗します。ツールに予期しない摩耗や欠けがある状態での加工は、完成品の寸法ズレが生じ、加工不良となります。特に、連続で加工する際は、都度ツールを確認し、補正することが大切です。
「ワークの位置決め」とは、ワーク(材料)をしっかりと保持して、加工中に動かないようにすることです。ディスクの固定がゆるんだまま加工すると、たとえ装置の動作精度が高くても、完成品の寸法に誤差が生じるおそれがあります。
これらのリスクを防ぐには、センサーで正確にツールやディスクの位置を把握しながら加工する必要があります。そのため、多くのミリングマシンではツールセッタというツールを接触させることで加工基準となるツールの加工原点を機械制御に伝えるセンサーが採用されています。ツールの摩耗や欠けによる微細な寸法誤差も確実に補正してくれます。 また、タッチプローブとよばれる加工前のワークの原点出しや加工後の寸法計測を行うセンサーも搭載されています。先端についた球でワークに触れることで、「加工の原点となる XYZ の位置座標」をミリングマシンにフィードバックします。狭いスペースでも高精度なワークの原点出しが可能で、ワークをセットした際のゆるみやズレによる加工不良も未然に防止してくれます。
このように、様々な先端技術を集結させることにより、患者様にご提供可能な高いクオリティの技工物の加工を可能にするのです。
「ローランド社 DWX-4」は、コンパクトさと扱いやすさを極めた歯科用ミリングマシンです。小さな本体に大型機並みの制御技術を搭載しており、ジルコニアワックス、ワックス、PMMA(アクリル樹脂)、ハイブリッドレジンなどを高精度に削り出します。
DWX-4 はエアブロー機能も搭載しており、切削屑を吹き飛ばしながら高品質な加工を行います。また、内部にイオナイザーを備え、PMMA 材料の切削屑が静電気により本体内部の壁などに付着するのを防ぎます。また、DWX シリーズでハイブリッドレジンを加工するために開発されたミリングバー 「ZDB シリーズ」を使用することにより、更に切削能力が高まります。これにより、切削可能歯数の増加や切削時間の短縮が期待されます。これらの CAD/CAM システムを用いた治療は、どこの歯科医院でも行えるわけではなく、患者様にご提供するにあたり厚生労働局への申請が必要です。当院はその申請を行っておりますのでご安心ください。
CAD/CAM を用いた治療にご興味のある方、銀歯に抵抗にある方や、以前治療した銀歯 が気になる方はお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
歯を失った際、歯を補う方法としてインプラントが挙げられます。インプラントは、顎の骨に埋め込んだ人工歯根に人工歯を装着して、歯を補う治療方法です。「インプラントは虫歯にならないって聞いたけど本当?」「インプラントのケア方法がわからない」など、疑問を持っている方もいるでしょう。
今回は、インプラントの概要や、虫歯にならないのかどうかを解説します。治療後に注意すべき口腔トラブルや、長持ちさせるためのケア方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは、チタンやチタン合金などの生体親和性の高い素材でできた人工歯根を顎の骨に埋め込み、人工歯を装着して失った歯を補う治療です。
人工歯根を埋め込むので、天然歯に近い構造で歯を再現できます。本物の歯のような使用感を得られることが大きな特徴です。
失った歯を補う方法として入れ歯やブリッジも挙げられますが、インプラント以外の治療法では「グラグラしてしっかり噛めない」など、今までどおりの食事は難しくなる場合が多いです。インプラントは天然歯と同程度の噛む力を得られるので、ストレスが軽減されるでしょう。
しかし、インプラントには基本的に保険が適用されないので、1本あたり300,000~600,000円程度と非常に高額な治療です。治療完了までには4~6か月程度の期間を要するなど、歯科分野においては非常に治療期間が長いことも特徴でしょう。
また、希望するすべての方がインプラント治療を受けられるわけではありません。顎の骨や身体の状態、持病の有無などによって、インプラント治療を受けられないことがあります。
インプラントは、天然歯に極めて使用感を得られる人工歯です。非常に高額な治療なので、インプラントが虫歯にならないのか不安に思う方も多いでしょう。
インプラントは人工物なので、虫歯になることはありません。
虫歯とは、ミュータンス菌などの虫歯の原因となる菌が糖を取り込んで酸を出し、歯のカルシウムを溶かすことで発生します。インプラントの材料は、虫歯菌が出す酸で溶けません。
人工歯根にはチタンやチタン合金、人工歯にはレジンやセラミック、金合金などが使用されるので、虫歯にはならないのです。
インプラントは一度埋め込めば生涯問題なく使用できるものではありません。適切にケアをしなければ、口腔トラブルを引き起こします。
インプラント治療後に注意すべき口腔トラブルは、以下のとおりです。
インプラントは虫歯になりませんが、ほかの歯が虫歯になるリスクはあります。インプラントと天然歯のすき間に歯垢が溜まり、隣に生えている天然歯が虫歯になるのです。
インプラントが虫歯にならないからとケアを怠るのではなく、天然歯同様しっかりと磨くようにしてください。
ケアを怠ると、インプラントの周囲の歯肉が炎症を起こすインプラント周囲炎になる可能性があります。インプラントの歯周病とも呼ばれる病気で、歯茎の腫れや発赤、出血などの症状が現れます。進行すると顎の骨を溶かすこともある恐ろしい病気です。
初期段階では痛みなどがないことが多く、気づいたときには悪化していることが多いです。歯茎を切開して治療しなくてはならない場合もあるので、予防することが非常に重要といえます。
インプラントが破損・脱落することもあるでしょう。要因としては、顎の骨が硬すぎる・柔らかすぎることが挙げられます。
顎の骨が硬すぎる場合、手術後インプラントと顎の骨がうまく結合できないことがあります。血液の供給が少ないため、顎の骨の形成が適切に進まないのです。
インプラントと顎の骨がうまく結合できなかった場合、インプラントが脱落する可能性が高いです。インプラントを埋める位置を変え、再度手術を受ける必要があるでしょう。
顎の骨が柔らかすぎる場合も、インプラントが脱落する可能性があります。顎の骨が柔らかいと、インプラントが安定しません。
顎の骨が柔らかすぎるケースは、待機時間を十分に設けることで解決できる場合があります。
また、思わぬ衝撃を受けた際はインプラントが破損することがあります。インプラントが破損・脱落した場合はすぐに歯科医院に連絡し、治療を受けてください。
インプラントを長持ちさせるには、毎日のケアが非常に重要です。ご自身で行えるケア方法をご紹介するので、参考にしてください。
インプラントを長持ちさせるには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが最も重要といえます。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシも使用してしっかり汚れを落としてください。
インプラントと天然歯の間や、歯茎との境目を重点的に磨くことで、虫歯やインプラント周囲炎のリスクを軽減できるでしょう。
特に、フッ素が含まれた歯磨き粉を使うとよいでしょう。フッ素には、歯質を強化し虫歯菌の働きを抑制する効果があります。
インプラントは虫歯になりませんが、ほかの天然歯が虫歯になるリスクはあります。天然歯が虫歯になると口腔内全体の環境が悪化し、インプラントのトラブルにつながるかもしれません。
インプラントを長持ちさせるためには、口腔内全体を健康に保つことが重要です。
インプラントを長く使うためには、日常的なケアだけでなく定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることも重要です。インプラントに異常がなくても、定期的にメンテナンスを受けることが推奨されています。
メンテナンスで行われる内容は、以下のとおりです。
レントゲンを撮影して、インプラントを含む全体の歯を支える歯の根元の状態をチェックします。インプラントを埋め込んだ顎の骨に炎症が起きていないか、骨吸収が起きていないかなどを確認するのが一般的です。
歯科医師が直接口内の状態を確認し、虫歯や歯周病がないかも確認します。磨き残しがあればブラッシング指導が行われるでしょう。日々のケアの質を向上させることで、虫歯や歯周病、インプラント周囲炎を予防します。
クリーニングでは、歯ブラシや歯間ブラシなどでは除去できない汚れを専門の器具を使って落とします。どれだけ丁寧に歯磨きしても、除去できない汚れがあるでしょう。汚れが蓄積されると口腔トラブルを引き起こすので、メンテナンスでクリーニングしてもらうことが重要です。
インプラントの嚙み合わせの確認も行われるでしょう。インプラントを使用していて生まれた疑問などを質問できる場でもあるので、定期的にメンテナンスを受けてください。
メンテナンスの費用は、5,000~10,000円程が相場です。通院頻度は2~6か月に一度程度で、基本的に治療後は生涯通い続けます。
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着して失った歯を補う治療法です。人工歯根を直接顎の骨に埋め込むので、天然歯に近い使用感を得られることが特徴でしょう。
基本的に保険が適用されないので高額な治療といえます。顎の骨の状態によっては、手術後にトラブルが起きることもあるでしょう。
インプラントを長持ちさせるには、毎日の歯磨きを徹底することと、歯科医院のメンテナンスを受けることが重要です。
ご自身の歯に非常に近い使い心地を得られるので、高額でもインプラント治療を受ける価値はあるといえるでしょう。
インプラントや虫歯にお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
当院では、より精度の高い治療を皆様にご提供するため、口腔内スキャナー「ケアストリーム CS3700 スキャナ」を導入しております。
歯科治療においては、「歯型をとる」という作業が必要になる場面が多々あります。インレーやブリッジ、クラウンといった被せ物をつくるとき、入れ歯をつくるとき、矯正治療、インプラント治療、その他マウスピースやマウスガードを作製するときなどが挙げられるでしょう。従来、「歯型をとる」という作業にあたっては、粘土のような素材(アルジネート、寒天、シリコンなど)で歯を覆って型をとり、それに石膏を注入して模型を作製する必要がありました。材料の硬化に 2~3 分を要することから患者様のご負担も大きく、苦手だと感じる方も少なくないのではないでしょうか。近年、口腔内スキャナー(Intra Oral Scanner)の目覚ましい進歩により、その存在が歯科医療業界においても広まって参りました。実用的な口腔内スキャナーが世界で初めて発売されたのは 1985 年ごろと言われていますが、その後 2014 年に「デジタル印象採得装置」という一般的名称が付与され、現在に至ります(高橋秀和,口腔内スキャナーの種類と特徴.日補綴会誌 13:299-304,2021)。
口腔内スキャナーを使用すれば、前述のような不快感もなく歯型をとることができます。一般的な型どり作業は一切行わないため、患者様のご負担が格段に軽減されることが最大のメリットともいえるでしょう。
口腔内スキャナーによる光学印象法は、スキャナーの先端から規則的な光を口腔内に照射し、内蔵カメラによってその反射光を捉えることによって歯やその他の歯周組織の三次元的な形状をデジタル化することができる新たな印象法です。カメラの大きさは電動歯ブラシよりも一回り大きい程度のサイズなので、特別大きな装置をお口の中に入れるわけではありませんし、短時間で歯の型どりが完了します。口腔内スキャナーにより撮影したデータは、お口の中を画面上で立体的に見ることはもちろん、拡大したり、360 度あらゆる角度から歯の状態を確認することができます。デジタルならではの応用力の高さが特徴です。これらのデータをもとに、より精密な治療計画をたてることができるため、患者様により高度 な治療をご提供することが可能となります。
さらに、レントゲンと異なり放射線を使用しない光学スキャニングであるため、妊娠中の方や小さなお子様にも安心してお使いいただくことができます。
歯科先進国である欧米諸国ではこの口腔内スキャナーの普及がかなり進んでいますが、 機械本体が高額であることや保険適用外であることなど、なかなか日本ではまだ普及率が低いのが現状です。
口腔内スキャナーは、口腔内の様子をデジタルデータ化し、多角的に口腔内の状態を検証したり、より精確な歯の型どりができることから、当院の診療シーンにおいても活用しております。特に、補綴治療やインプラント治療においてその使用機会は多く、歯科において非常に多岐に渡る分野・用途にて活用されています。
これらの歯冠修復処置において最も汎用性が高く、活用される場面が多いと言えるでしょう。ただし、支台歯形成が難しい場合や、歯肉からの出血等が多い場合など、口腔内スキャナーの使用が難しい場合もあります。
インプラント治療においては、正しい位置・角度・深さでインプラント体を埋入する必要があります。それを実現するために、手術前には精密なシミュレーションが欠かせないため、このような場面でも口腔内スキャナーの活用が大いに期待されます。また、埋入後の上部構造(人工の歯)の作製時にも型どりが必要です。こういった治療の際にも口腔内スキャナーは大変、効果を発揮します。
入れ歯作製のための型どりをする際、歯が揺れていることにより型どりが難しい場合があります。そのようなときにも口腔内スキャナーは非常に有用です。揺れている歯に影響を与えることなく、型どりをすることができます。
歯列矯正においては、「歯の型どり」は欠かせません。特に、マウスピース矯正においては、歯列矯正が完了するまでに何度も歯の型どりをする必要があります。そのため口腔内スキャナーを導入することで、患者様のご負担を格段に軽減することができ、より精度の高い歯並びや噛み合わせのデータを得ることが可能となります。
歯科治療において、作製した補綴物や埋入したインプラントなどが良好な予後を得ることは非常に重要です。口腔内スキャナーの精確さは、従来のシリコーン印象法と同程度と言われており、口腔内スキャナーの有用性を検証するような研究結果も数多く報告されています。大人の方にはもちろん、お子様にも口腔内スキャナーの活用は非常に有用で、従来の 印象法により作られた模型と口腔内スキャナーのデータ値には有意差が認められなかった(臨床的に問題になるような大きな差はなかったということ)ほか、研究に参加した方のアンケート調査によるとすべての被験者が今後は従来の印象法 よりも口腔内スキャナーによる光学印象を希望するという結果が得られたという報告もあります(村井ら,小児歯科における口腔内スキャナーの有用性.小児歯科学雑誌 56(3):367-374,2018)。
ケアストリーム社は 100 年以上の歴史を持つアメリカの企業で世界でも有数の医療画像機器メーカーです。CS3700は500万画素の高解像度カメラ2台が超微細な表面の凹凸まで正確に再現できる口腔内スキャナーで、ポルシェと共同でデザインされた機能美に優れたモデルです。以下に 7 つの製品特徴をご紹介いたします。
高画質で実際の口腔内に近い色調の3D画像から、口腔内画像を抽出することができます。3D 画像と口腔内画像を比較しながら患者様へのご説明ができるため、治療内容やお口の中の状況についてよりご理解いただけるかと思います。
スキャンする領域のエナメル質(歯の表面)の色を自動的に検出し、VITA シェード(歯の色を数値化した指標)により、理想的な歯の色調を細かく分析することができます。
噛み合わせをスキャンした際に、患者様の咬合圧(噛み合わせの強さ)を確認することも可能です。
埋入したインプラント体に、スキャンボディとよばれるデジタル印象(口腔内スキャナーによる型取り)のためのパーツを取り付けてスキャンして型取りをすることができます。
被せ物の作製のために歯を削った後の形態の確認や、作製する補綴物に応じて対合歯(噛み合っている反対側の歯)までの距離を計測することもできます。
口腔内をスキャンした後、速やかに 3D プリンターへ出力することができます。
口腔内をスキャンした際に、不足しているデータがある場合にはその場で画面に緑色で不足箇所が表示されます。そのため、後日、再度印象が必要となるような事例が大きく減少します。
また、CS3700 は従来のモデルに比べ、スキャンスピードが 20%向上しました。これにより、患者様のご負担を一層軽減し、よりスピーディーで確実なデータを取得することができます。
CS3700 を用いた治療についてご興味がある場合は、お気軽にスタッフまでお声がけください。
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
当院ではより精度の高い治療を患者様にご提供するため、歯科用CTとパノラマX線写真の複合機「Vatech Green X Plus」を導入しています。この複合機は、一台で歯科用CTとパノラマX線写真の両方を撮影することができる装置です。
医科のみならず、歯科においてもレントゲン撮影は広く行われます。装置から放出されたX線が、体や組織を通過する際の透過率の違いによって濃淡を写し出すものです。X線が透過する皮膚や筋肉、脂肪は黒く写り、X線が透過しない歯、骨、金属などは白く写ります。
安心・安全な歯科治療は、レントゲン撮影で得られる情報無くしては成り立たないといっても過言ではありません。歯科治療においては外側からは見えない歯や歯茎や歯茎の下の骨の中で起こっていることを把握して診断する必要があります。歯科医師や歯科衛生士が目視で確認できるのは歯や歯茎の表面の見えている部分のみなので、レントゲン撮影により得られた情報が重要な判断材料となるのです。
歯科領域でよく撮影されるレントゲン写真がパノラマX線写真です。「広々とした眺め」を意味する英語の「panorama」が語源で、その名の通り目の周りから上下の歯、そして顎の関節や骨まで比較的広範囲に写し出すことができます。装置が頭の周りを回転して撮影されるもので、患者様が歯科医院を受診した際にはお口やその周囲の状況を把握するために必ず撮影します。
パノラマX線では以下のようなことを確認できます。
ピンポイントで虫歯の状態を確認したい場合にはデンタルレントゲンが適していますが、お口の中全体で虫歯の有無や進行状況を確認するにはパノラマX線が適しています。健康な歯は白く写りますが、虫歯になっている部分は黒く写ります。
お口の中全体の歯周病の有無や進行状況を確認します。歯周病の診断においては、特に歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨がどの程度吸収しているかを見ます。
親知らずがまだ生えてきていない場合、そもそも親知らずが存在するのかどうか、そしてどのような向きで生えているかを把握することは今後の治療計画を立てるためにも重要な情報です。親知らずを抜歯したほうがよいのか、しなくてもよいのかを判断する材料にもなります。
顎の骨の中の状態は、目視では分かりません。神経が死んでしまった歯から感染して生じる急性骨髄炎や、抜歯後などに感染して生じる慢性骨髄炎などの状態を確認することができます。
顎関節症などが疑われる場合に、下顎頭、関節隆起、下顎窩などの状態を確認します。ただし、顎関節に関してはパノラマX線だけでは把握できないことが多いため、さらなる診断のためには歯科用CTやMRIによる検査が必要です。
上顎の歯の虫歯が進行してしまった場合などに、上顎洞(副鼻腔)に膿が溜まることがあります。パノラマX線写真では、目視では確認できない上顎洞(副鼻腔)の状態を確認することができます。
虫歯の治療では、虫歯を削った箇所に金属やプラスチック、セラミックなどの詰め物や被せ物をする処置を行います。これらの人工的な素材は、歯とは異なる色調で白く写ります。この他にもブリッジやインプラントなど、過去の治療歴をパノラマX線写真から把握することができます。
被せ物や詰め物と歯の間に隙間ができていないか、そして隙間から虫歯になっていないかなどを確認します。インプラントに関しては二次元のレントゲン画像から判断できることは限られるものの、歯槽骨が大きく吸収していないかなどのことが確認できます。
お子さまの歯の生え変わり時期に永久歯がなかなか生えてこない場合に、パノラマX線撮影を行うことがあります。まだ生えてきていなくてもレントゲン上で歯が確認できれば自然に生えてくるのを待つことができますが、もし歯や歯胚が確認できない場合は先天性欠如歯と判断して適切な対応を行います。
CTとは、コンピューター断層撮影(Computed Tomography)の略称で、放射線などを利用して物体の断面像を三次元的に描写する検査です。歯科用CTは歯科領域に特化したCTで、医科用CTとは撮影方法も撮影範囲も異なります。医科用CTは10~15分横たわって撮影するのに対し、歯科用CTは座位で10~20秒ほどの撮影時間です。当院で導入しております「Vatech Green X Plus」であれば、わずか10秒足らずの高速スキャンで撮影をすることができます。当院では、インプラント治療や親知らずの抜歯、根管治療などでCT撮影が行われることがあります。
歯科用CTでは以下のようなことを確認できます。
特に上顎洞炎の診断においては、歯が原因となっているのかということや、どの歯が原因となっているかを判別するのに3次元的な画像が大変有効です。歯の根と上顎洞の位置関係を正確に把握することができます。
インプラント治療を成功に導くために最も大切なことは、インプラントを支える骨の厚みや奥行きを精確に把握することです。インプラント治療に歯科用CTでの撮影は欠かせません。
親知らずの抜歯を行う際には、顎の骨の中にある神経との位置関係を正確に把握することでリスクを軽減します。
パノラマX線でもおおよその位置は把握できますが、より正確な位置情報を確認するには歯科用CTの撮影が必要です。
2次元のパノラマX線写真では、根の位置や病巣の広がりをはっきりと確認できないことがあります。様々な角度から病巣を撮影することで、詳細に状態を把握することができます。
歯科用CTは最先端の医療機器であり、日本で導入している歯科医院は20%程度といわれています。当院では、ご来院くださる患者様により安全で精確な治療をご提供するために歯科用CTをいち早く導入しております。当院で導入しております「Green X Plus」は、歯科用CTとパノラマX線写真を同時に撮影できる複合機で、歯科用CTは最短2.9秒、パノラマX線は最短3.9秒で撮影が可能です。長時間の姿勢の保持が難しいお子さまやご高齢の方でも安心して撮影ができます。また、必要に応じて撮影領域を調節できることから、被曝量を最小限に抑えることができます。
私たち人間の生活環境には、宇宙や大地、飲食物などから自然に受ける「自然放射線」と、レントゲンなどによる「人工放射線」があります。自然放射線による被ばく量は地域により大きく異なりますが、年間線量は日本平均で2.1mSv、世界平均で2.4mSvです。
一方、歯科で撮影する歯科用CTやパノラマX線写真などの人工放射線による被曝量は、パノラマX線写真で0.03mSv、歯科用CTで0.1mSvです。一般的な年間線量限度は1mSvと定められていますが、これと比較しても検査における被曝量は非常に少ないものです。歯科用CTやパノラマX線写真を撮影する場合、放射線の被曝量が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、必要最低限のレントゲン撮影から得られる様々な情報は、患者様にとって非常にメリットの大きいものです。安心して検査をお受けください。
これらのレントゲン撮影を安心・安全に行うためには、装置や設備の適切な保守点検が非常に重要です。当院では、半年に1回の法定点検のほか、診療所内での放射線量測定を定期的に行うなど日常的な安全確認を徹底し、万全の体制で患者様をお迎えできるよう努めております。レントゲン関連設備の法定点検はこちらのページにて詳しくご紹介しておりますので、ご参照ください。→歯科医院で使うレントゲンは半年に1回、法定点検が必要って本当? – 京都市左京区岩倉の歯医者「金田歯科医院」木野駅徒歩5分です。 (kanedashika.jp)
こんにちは。京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」です。
口腔ケアが不十分な人や歯並びが悪い人、喫煙習慣がある人など、歯周病になりやすい人には特徴があります。歯周病は自覚症状なく進行することが多く、進行すると完治が難しいため予防が非常に重要です。歯周病になりやすい人の特徴を知り、あてはまる人は予防のためのケアを始めましょう。
今回は、歯周病になりやすい人の6つの特徴を解説します。歯周病の予防法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
歯周病とは、歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)から侵入した細菌に感染して引き起こされる炎症性疾患です。歯周病はこどもから大人まで約8割の人がかかっているといわれています。
特に、中年期以降は加齢により歯茎が痩せ、免疫力が低下するため歯周病にかかりやすいです。
歯周病は、歯垢(プラーク)の中で繁殖した細菌に感染することで発症します。歯を十分に磨けていないと、歯垢が歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)に蓄積し、歯茎に炎症が起こるのです。細菌が出す毒素によって炎症が起こると、歯茎が腫れるケースや出血するケースがあります。
歯周病が進行して歯茎の腫れが強くなると歯周ポケットがさらに深くなり、炎症が広がって歯槽骨が溶けます。歯槽骨には歯を支える役割があるため、歯がグラグラと動揺するケースや最悪の場合には歯が抜け落ちるケースもあるでしょう。
歯周病は歯を失う原因となる怖い病気ですが、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。気付かないうちに進行し、お口の中だけでなく、全身にも影響が及ぶこともあります。
歯周病の症状は、以下のとおりです。
これらの症状がある場合は早めに歯科医院を受診し、歯科医師の診察を受けましょう。歯周病を治療せずに放っておくと細菌が血流に乗って全身に運ばれ、心疾患や肺炎などさまざまな疾患を引き起こします。
歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどないため気付きにくいですが、早期発見できれば治療が可能です。お口と全身の健康を守るために、日頃から歯と歯茎の状態を観察し、赤く腫れている・歯を磨くと出血するなどの初期症状を見逃さないようにしましょう。
口腔ケアの仕方や生活習慣、持病など、歯周病になりやすい人には特徴があります。
ここでは歯周病になりやすい人の6つの特徴を確認しましょう。
歯を十分に磨けていないと、歯垢や歯石という細菌のかたまりが歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)に蓄積します。歯周病は細菌がお口の中で繁殖し、感染することで起こる病気です。歯垢を放っておくと歯茎が炎症を起こして歯周ポケットが深くなり、さらに歯垢が溜まりやすくなって歯周病が進行します。
たばこに含まれるニコチンは血流を悪化させ、免疫力の低下を招きます。歯茎の血流が悪くなることで酸素や栄養が全身に行き届かず、細菌に対する抵抗力が弱まり、歯周病になるリスクが高まるのです。また、喫煙は唾液の分泌量を抑制するため、唾液による殺菌作用が十分に機能しません。細菌が繁殖しやすい口腔環境も歯周病になる要因の一つです。
血糖コントロール不良の2型糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周炎にかかるリスクが2.9倍も高いと報告されています。血糖値が高いと抵抗力が弱まるため、糖尿病の人は歯周病になりやすく、重症化しやすいです。また、歯周病があるとインスリンの働きが悪くなり、糖尿病が悪化することがわかっています。糖尿病改善のためにも、歯周病治療は非常に重要です。
歯並びが悪い人は歯周病になりやすいです。歯並びが悪いと歯のすき間や段差、重なりがあることによって磨き残しが多くなります。歯ブラシが届きにくい部分に歯垢が蓄積すると、細菌が繁殖して歯周病を発症するリスクが高まるのです。
若いときは歯並びがよくても、年齢を重ねるにつれて歯並びが乱れることも少なくありません。歯並びの変化によって歯周病になるリスクも高まるため注意しましょう。
歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある人は歯周病になりやすいです。歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、歯や歯茎、顎の骨などに大きな負担がかかります。歯や周辺の組織に持続的に大きな力が加わると、歯茎に炎症が起きて歯周病を発症するのです。
ストレスがある人は歯周病になりやすいです。また、ストレスがあることで歯周病が進行します。強いストレスが加わると自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下するためです。また、ストレスを受けると交換神経が優位になり、唾液の分泌量が減少して細菌が繁殖しやすい口腔環境になります。
歯周病は自覚症状なく進行するため予防が非常に重要です。
歯周病になりやすい人は、ご紹介する歯周病の予防法を実践してお口の健康を守りましょう。
毎日の歯磨きは歯周病予防の基本です。歯と歯茎の間や境目、奥歯の溝など、歯垢が溜まりやすい部分を意識して磨きましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども活用して歯に付着した汚れをしっかり落とすことが大切です。
お口の状態に合ったブラッシング方法を身に付けるために、歯科医院でブラッシング指導を受けましょう。ブラッシング指導では歯ブラシの持ち方や毛先の当て方、動かし方、力の入れ方などの指導を受けられます。また、歯の汚れを赤く染め出して、磨き残しをチェックすることもあります。
歯周病を予防するためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。定期的にメンテナンスを受けることでお口を清潔な状態に維持し、歯周病のリスクを低減できます。また、歯科医師にお口の状態をチェックしてもらうことで、歯周病の早期発見・早期治療にもつながるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりは特に睡眠中、無意識に行われます。ナイトガードというマウスピースを装着することで、歯ぎしり・食いしばりによる歯や歯茎、顎の骨への負担を軽減できるでしょう。歯ぎしりや食いしばりなどの癖は歯の寿命を縮め、噛み合わせのズレや顎関節症の原因にもなります。頭痛や肩こりなど身体にも不調が出る可能性があるため、早めに改善しましょう。
歯周病を予防するためにも、生活習慣を改善しましょう。歯周病は生活習慣が要因となって発症する生活習慣病の一つです。免疫力に関係する喫煙や飲酒、睡眠の習慣を見直すことは、お口の健康だけでなく全身の健康を守ることにもつながります。
強いストレスが加わると自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下します。免疫力が低下することで、歯周病になるリスクが高まるのです。歯周病を予防するためにも、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
歯周病は歯を失う原因になる怖い病気です。重度の歯周病になると、歯茎や歯を支える歯槽骨が溶けて歯が抜け落ちます。
口腔ケアが不十分な人や喫煙などの生活習慣がある人、歯並びが悪い人などは歯周病になりやすいです。歯周病は自覚症状なく進行するため、毎日のお口のケアを徹底し、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けてお口の健康を維持しましょう。
歯周病にお悩みの方は、京都市左京区岩倉にある歯医者「金田歯科医院」にお気軽にご相談ください。